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トップページ765プロ > 小鳥「愛妻弁当…か」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 06:59:04.37 ID:L+x2juQNi

小鳥「『意中の男性の心と胃を鷲掴み!余り物で作れるお弁当特集』」

小鳥「ふーん…」

小鳥「著者、私より年上なのに未婚だ」

小鳥「当てになるのかしら」



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 07:04:30.76 ID:L+x2juQNi

小鳥「ものは試しよね」

小鳥「ここはひとつ、騙されたと思って…」


アリアッシター


小鳥「……ふむふむ」ペラ

小鳥「目次と値段以まともな事が書いてない」

小鳥「これを書いた人が独身の理由がわかったわ」


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 07:09:21.34 ID:L+x2juQNi

小鳥「うーん」

小鳥「でも、思い人の胃を掴むというのは悪くないかも知れない」

小鳥「プロデューサーさん……」


小鳥「よし、やるのよ音無小鳥!」

小鳥「さっそく明日から作りましょう!」


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 07:13:01.12 ID:L+x2juQNi

~朝~


小鳥「うー、だるい」

小鳥「いつもより一時間早起きだ…」

小鳥「さ、やりましょー」


小鳥「あー、テンション上がらない」

小鳥「いやいや!」ブンブン

小鳥「プロデューサーさんのため、私はやらなきゃいけないのよ!」

小鳥「おー!」

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10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 07:20:12.17 ID:L+x2juQNi

小鳥「~♪」トントン


小鳥「いたっ」

小鳥「うぅ、指切った……」

小鳥「絆創膏を…」


小鳥「ああっ、お肉が焦げた!」


小鳥「 ひゃあ!お鍋が吹きこぼれてる!」



ピヨー!!


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 07:27:19.62 ID:L+x2juQNi

小鳥「……できた!」ゼェゼェ


小鳥「まともな部分をかき集めたら一人分しかなかったけど」

小鳥「ま、私はコンビニでもいいか」

小鳥「食べてくれるかなぁ……」


小鳥「ヤバッ、そろそろ行かなきゃ」

小鳥「行ってきます!」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 07:33:14.84 ID:L+x2juQNi

~事務所~

小鳥「…予定より早く着いちゃった」

小鳥「ま、早めに仕事でもしておきますか」


カタカタ


小鳥「いつもより、頭が冴えてる気が…」

小鳥「恐るべし早起きパワー」


ガチャ


千早「おはようございます」

小鳥「あら、千早ちゃんおはよう」


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 07:40:10.43 ID:L+x2juQNi

千早「…?」

千早「音無さん…指、怪我したんですか?」

小鳥「ぎくっ」

小鳥「ええ、ちょっと料理中に……ね?」

千早「……」

小鳥「でも大丈夫!仕事には差し支えないわ!」

千早「……」

小鳥(そそるけど!そのジト目はやめて!)


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 07:44:38.15 ID:L+x2juQNi

千早「……音無さん」

小鳥「はひっ?」

千早「頑張って下さいね、応援していますから」

小鳥「へ?」

千早「え?プロデューサーに作って来たんじゃないですか?」

小鳥「あの、その、ええと…」

千早「やっぱり」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 07:50:16.20 ID:L+x2juQNi

千早「今日はプロデューサーは私の営業に同行すると言っていたので」

千早「もう少しで事務所に来ますよ」

小鳥「そ、そう……」

小鳥(なんか意外…もう少し食いつくかと思ったのに)チラ


千早(他のアイドル達なら嫉妬したかもしれないけど)

千早(音無さんなら仕方が無いわよね…)チラ


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 07:55:59.23 ID:L+x2juQNi

ガチャ


P「おはようございます」

小鳥「!!」ビクッ

千早「おはようございます」

P「音無さん?どうしたんですか?」

小鳥「いえいえ何でもないです!はい!」

小鳥「おはようございます!」

P「はは、朝から元気ですね」

小鳥(どうやって渡そうかな……)


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 08:04:41.78 ID:L+x2juQNi

P「早速だけど、千早」

千早「はい」

P「余裕を持って現地に着きたいから、そろそろ」

千早「そうですね」

千早「その前に、音無さんが渡したい物があるそうです」チラ

小鳥「っ!!」

P「…?そうか、じゃあ先に車に乗っててくれ」

千早「わかりました」


バタン


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 08:10:18.88 ID:L+x2juQNi

小鳥(緊張してきた……)

小鳥(なんて言えばいいんだろう)

P「音無さん?」

小鳥「は、はい!?」

P「大丈夫ですか?」

小鳥「そ、そりゃもう!」

P「それは良かった」

P(ん?指に絆創膏してる)

小鳥「あの、プロデューサーさん」

P「はい」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 08:14:56.20 ID:L+x2juQNi

小鳥「今日の、お昼ご飯はどうするんですか?」

P「今日は自分で弁当を作ったんですよ」

小鳥「っ…」

P「たまには早起きするもんですね」

小鳥「そう、でしたか……そうですね」

小鳥(そんなに何もかも都合よく行く訳ないか…)


P「……」


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 08:20:42.81 ID:L+x2juQNi

P「あ、しまったなぁ」

小鳥「へ?」

P「せっかく作った弁当、家に忘れてきたみたいだ」

小鳥「そう、なんですか?」

P「仕方が無い、コンビニで適当に買うしかないな」

小鳥「…あの!」


ゴソゴソ


小鳥「これ!受けとって下さい!」

P「お弁当、ですか?」


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 08:26:52.25 ID:L+x2juQNi

小鳥「プロデューサーさんのために作りました」

小鳥「見栄えも良くないですし、美味しくないかもしれません」

小鳥「でも、私なりに精一杯頑張って作ったつもりです」

P「音無さん…ありがたく頂きます」

小鳥「はいっ!」

小鳥「後日感想を聞かせて下さいね?」

P「ええ、では行って来ます」

小鳥「行ってらっしゃい」


バタン


小鳥「……」

小鳥「はぁ、緊張した...」


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 08:30:00.51 ID:L+x2juQNi

~車内~

P「お待たせ」

千早「いえ」

千早「……」

P「あぁ、これか?音無さんが作って来てくれたんだ」

千早「そうなんですか」

千早(ちゃんと渡せたんですね、音無さん......)

P「しかし、俺の弁当どうしようか」


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 08:36:29.60 ID:L+x2juQNi

千早「私が貰っておきます」

P「ん、そうか」

P「自分用に作ったから雑だぞ?」

千早「構いませんよ」


千早(プロデューサーの手料理…最初で最後だろうなぁ)

千早(私の作ってきた弁当、後でバレないように捨てておかなきゃ)


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 08:42:33.66 ID:L+x2juQNi

千早「プロデューサー」

P「うん?」

千早「しばらくの間、こっちを見ないで下さい」

P「……わかった」

P(カーステレオの音量、上げとこう)


~♪


千早「……っ…」ポロポロ

千早(絶対に、幸せになって下さい…音無さん)


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 08:50:47.98 ID:L+x2juQNi

~事務所~

小鳥「……はぁ」

小鳥(仕事が手に付かない)


カタカタ


小鳥「食べてくれたかなぁ……」

小鳥「……」

小鳥「お腹すいてきたな……」


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 08:53:20.16 ID:L+x2juQNi

小鳥(きっと、千早ちゃんも)

小鳥「うーん…そうよね、きっと」


小鳥「……よし、決めた!」

小鳥「プロデューサーさんにメールしておこう」


小鳥「これで良し!」

小鳥「さ、お昼ご飯食べに行こう」


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 08:57:05.34 ID:L+x2juQNi

~営業先~

P「さ、昼ご飯食べようか」

千早「…はい」

P「っと、ちょっと待った」

P「音無さんからメール?」

千早「…」

P「……マジか」

千早「どうしました?」

P「こんなメールが来てた」


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 09:01:26.18 ID:L+x2juQNi


From:音無さん

ごめんなさい
さっき渡したお弁当、賞味期限がかなり過ぎてる物があるので
食べずに捨てちゃって下さい

ps
千早ちゃんがお弁当を持ってるので
良ければそっちを貰ってね?



P「……って」

千早「なっ……」

千早(何してるんですか!音無さん!)


53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 09:06:36.32 ID:L+x2juQNi

千早「ん?私にもメール?」


From:音無さん


幸せになるのよ!
お姉さんは千早ちゃんを応援してるからね!!



千早「音無さん……」

千早「ほんと、お人よしなんだから…」


56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 09:10:59.80 ID:L+x2juQNi

千早「プロデューサー」

P「うん?」

千早「音無さんのメール、嘘だと思いますよ」

P「そうだろうなぁ」

P「でも、千早も弁当作って来てくれたって言うのは本当だろう?」

千早「……はい」

P「じゃあ、それも貰うよ」

P「腹減ってるんだ、ひとつじゃちょっと足りないから」


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 09:18:40.66 ID:L+x2juQNi

千早「はい…あまり出来は良くないですけど」

P「ん、ありがとう」

千早「では」

P「いただきます」

千早「いただきます」

P(まず千早のからだな…)



P「うん、美味しいよ」

千早「そう、ですか…よかったです」


62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 09:28:50.92 ID:L+x2juQNi

P(次は音無さんの)


P(うん、これも美味い)

P(後でお礼しておかないと)


千早「プロデューサーのお弁当、お肉ばっかりですね」

P「うっ…」

千早「栄養が偏っちゃいますよ」

P「ついつい自分の好きなものばっかり入れちゃうんだよなぁ」


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 09:34:47.60 ID:L+x2juQNi

千早「だったら……」

P「うん」

P「これから、出来れば毎日俺に弁当を作って来てくれないか?」


千早「おと…え?」

P「駄目か?」


64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 09:38:47.78 ID:L+x2juQNi

千早「何で私なんですか?」

千早「音無さんだって……」


P「好きだから」

P「他の誰でもなく、千早の事が好きなんだ」

千早「…!!」

P「毎日、千早の手料理が食べたい」

P「それだけだよ」


千早「ズルい…ですよっ!」


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 09:43:54.13 ID:L+x2juQNi

P「そうかもしれないな」

千早「…っく…うぅ…」

P「千早の気持ちを、教えてくれないか?」

千早「はい…」


ぎゅっ


千早「……好きです」

P「うん」

千早「ずっと、ずっと好きでした」

P「うん」


66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 09:48:40.69 ID:L+x2juQNi

~夕方、事務所~


ガチャ


P「ただいま戻りました」

千早「戻りました」

小鳥「…!」

小鳥「ふふっ、お帰りなさい」

小鳥「……手を繋いで、お似合いのカップルですね?」

P「はは、まぁ……な?」

千早「…うぅ、恥ずかしい」


69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 09:57:00.31 ID:L+x2juQNi

P「そうだ、弁当美味しかったですよ」

小鳥「へ?メール見ませんでしたか?」

P「それが、食べ終わった後に見まして……」

小鳥「お腹壊しませんでしたか?」

P「いいえ、ちっとも」

P「本当に美味しかったです、ありがとうございました」


小鳥「ふふ、プロデューサーさんのお墨付きを貰ったのなら大丈夫ですね」

小鳥「これで、いつ好きな人が出来ても作ってあげられます!」

千早「……」


73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 10:05:23.31 ID:L+x2juQNi

P「……少し席を外しますね」


バタン


千早「音無さん……」

小鳥「どうしたの、千早ちゃん?」


千早「ごめんなさい」

千早「そして…ありがとうございます」

小鳥「…!」

千早「私なんかの為に…」


74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 10:10:42.25 ID:L+x2juQNi

千早「私なんかより、ずっと!」

小鳥「……ていっ」


ビシッ


千早「いたっ!」

小鳥「甘いわね~千早ちゃん?」

千早「…?」

小鳥「他の誰でもない、千早ちゃん"だからこそ"私は応援したのよ?」

千早「音無さん…」


79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 10:18:53.48 ID:L+x2juQNi

小鳥「千早ちゃんにはプロデューサーが」

小鳥「プロデューサーには千早ちゃんが必要なの」

小鳥「だからっ、これは…運命なんだからっ……」

千早「音無、さん…」

小鳥「うぅ……笑顔で、見送るしかっ…」


小鳥「ごめん、なさいね」

小鳥「泣くつもりじゃ、なかったんだけど」


81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 10:24:30.62 ID:L+x2juQNi

千早「音無さんっ……うぅっ」


ギュッ


小鳥「ほらほら、千早ちゃんも泣かないの」

千早「はいっ…」

小鳥「さ、もうすぐプロデューサーさんも帰って来るし」

小鳥「だから、ね?」

千早「……」コクッ

小鳥「ん、よろしい」


86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 10:32:40.92 ID:L+x2juQNi

千早「音無さん」

小鳥「はい?」

千早「絶対に、幸せになりますから」

小鳥「きっとなれるわ、あなたたちなら」

千早「はい」


小鳥「さ、あの人が外で待ってる筈だから、家まで送ってもらいなさい?」

千早「はい、ではまた明日」

小鳥「ええ、また明日」


90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 10:38:39.80 ID:L+x2juQNi


バタン


小鳥「さて、と」

prrrr

小鳥「あ、もしもしあずささん?」

小鳥「今日ちょっと飲みに行きませんか?」

小鳥「…やった!律子さんも!?」

小鳥「いいですねぇー!」

小鳥「じゃあすぐに仕事終わらせますよ!」


92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 10:42:29.55 ID:L+x2juQNi

小鳥「"何があった"って?」

小鳥「ふっふっふ、なんと幸せカップルのプロデュースを!」

小鳥「私プロデュースの才能アリですかね?」

小鳥「……えっ、ない?」

小鳥「ちぇっ」

小鳥「いいですよーだ!これからたっぷり愚痴を聞いてもらいますから!」


fin


99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 10:59:58.05 ID:L+x2juQNi

蛇足とは思いつつ
>>63
あたりから分岐


千早「だったら、音無さんに頼めば作って貰えますよ」

千早「今日のお弁当だって、頑張って作ったみたいですし」

P「指、怪我してたもんな」

千早「気付いてましたか」

P「そりゃあ、な」

千早「だったら尚更です」

千早「そんな甲斐甲斐しい人は、そう居ませんよ」


102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 11:06:35.01 ID:L+x2juQNi

P「それを言うなら千早もだろう」

千早「…私は自分用に作っただけですよ」

P「…そうか」

千早「そうです」

千早「さ、後は私一人で大丈夫ですから」

千早「行ってあげて下さい」

P「え?」

千早「お弁当の感想ですよ!」

千早「善は急げです」


104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 11:11:34.38 ID:L+x2juQNi

千早「音無さん程のいい女性が、いつまでも独り身だと思わない事です」

P「そうだな」

千早「それに、女性を待たせるのは男性として良くないです」

P「ああ」

P「じゃあ、俺は行くよ」

千早「はい、後の事は心配しないで下さい」

P「大丈夫、信じてるから」


タタタ


千早「大好きでした、プロデューサー」ボソッ

千早(さよなら、私の初恋)


105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 11:14:50.54 ID:L+x2juQNi

~事務所~


小鳥「……もう夕方になるわね」

小鳥「手を繋いで帰って来たりして」

小鳥「そうなったら、笑顔で迎えられるかなぁ…」


バタン


P「音無さん!」

小鳥「ひゃあ!?」

小鳥「びびびっくりした!」


108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 11:19:21.82 ID:L+x2juQNi

小鳥「あれ、千早ちゃんは?」キョロキョロ

P「千早は現場に残ってます」

小鳥「へ?」

小鳥「何で置いて来たんですか!」

P「いや」

小鳥「担当アイドルを現場に置き去りとは!」

P「千早に背中を押されたんですよ」

P「早く言ってこいって」

小鳥「何を、ですか?」


110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 11:24:24.31 ID:L+x2juQNi

P「今日一日で言いたいことが山ほどできましたよ」

小鳥「え…」

P「弁当、とても美味しかったです」

P「これからも毎日、俺にあなたの手料理を食べさせてくれますか?」

小鳥「それって…」


P「好きです、俺で良ければ付き合ってください」


113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 11:28:45.74 ID:L+x2juQNi

P「今すぐ、じゃなくてもいいです」

P「お返事、待ってま……うぉ!?」


ギュッ


小鳥「私も、私もあなたが好きです」

小鳥「ずっと、好きでした」

P「音無さん……」


小鳥「毎日、お弁当作ってきますから」

P「ええ、お願いします」


114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 11:32:54.43 ID:L+x2juQNi

~駅~


千早「帰りの電車は、と」

千早「あれ?」


あずさ「~♪」


千早「間違いない、あずささんだ」

あずさ「家はどこだったかしら?」

千早「こっちですよ、あずささん」

あずさ「あら、千早ちゃんも迷子?」

千早「違いますっ!」


116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 11:38:35.51 ID:L+x2juQNi

あずさ「助かったわ、千早ちゃんのお陰で」

千早「いえ、それほどでも」

あずさ「ところで、何か悲しい事でもあったの?」

千早「え?」

あずさ「目、赤いわよ?」


千早「……実は」


118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 11:44:22.61 ID:L+x2juQNi



あずさ「なるほど…ねぇ」

千早「そうなんです」


ナデナデ


千早「ひゃ!?」

あずさ「よく頑張ったわね?」

あずさ「もう我慢しなくていいのよ?」

千早「あずさ、さんっ…」


119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 11:48:39.67 ID:L+x2juQNi



あずさ「落ち着いた?」

千早「はい、だいぶ」

千早「今度こそ、笑って祝福できそうです」

あずさ「ええ、そうね」

あずさ「好きな人の幸せだもの、笑って祝福しなくちゃね」

千早「はいっ」


122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 11:57:42.77 ID:L+x2juQNi

~翌日~

P「みんなに報告があります」

小鳥「私たち」

P「付き合い始めました」


春香「」
雪歩「」
真「」
美希「」
伊織「」
亜美「」
真美「」
響「」
貴音「」
やよい「」
律子「」



千早「…みんなフリーズしてる」

あずさ「あらあら♪」


123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/30(土) 12:00:42.99 ID:L+x2juQNi

あずさ「音無さん」

小鳥「はい?」

千早「お幸せに、ね?」

小鳥「もっちろんです!」

小鳥「ね?」

P「ええ、小鳥さん」



fin


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