亜利沙「松田亜利沙、ハグに歓喜」

亜利沙「アイドル松田亜利沙が、合法的にハグされたことが明らかになりました」

亜利沙「これはキツネ衣装を着たアイドル最上静香と北沢志保がそっぽを向いているのを見て」

亜利沙「アイドル島原エレナがキツネの家族みたいに仲良くしよう、とまとめてハグ」

亜利沙「松田亜利沙もお願いして混じりに行ったとのことです」

琴葉「えっ、なんて羨まし……あ、いえ。良かったですね」

昴「ん？　それにしても、静香と志保ってなんであんな感じなんでしょうね。バチバチですよね」

亜利沙「ケンカップルというか、ある意味ライバル関係というか……お互い強烈に意識しあってるのは間違いないですね」

琴葉「仲が悪いということはないですけど、見てるとたまにヒヤヒヤしてしまいますね」

亜利沙「田中さんは、どちらからも厚く信頼されてますよね」

琴葉「えっ、そうなんですか？」

亜利沙「はい。最上静香さんとはミリ女で、北沢志保さんとは『リフレインキス』公演で、どちらも乙女の顔を引き出したとされています」

琴葉「ああ……思い当たる節はないこともないですけど、そんな大げさなことではないですよ」

昴「オペラセリアもでしたけど、琴葉はイケメンですからね」

琴葉「ありがとうございます。演技なんですけどね」

亜利沙「続いてのニュースです。田中さん」

琴葉「はい」

琴葉「田中琴葉、幸せ」

琴葉「アイドル田中琴葉が幸せを噛みしめていることが明らかになりました」

琴葉「これは先日、一生の宝物を手に入れたからで」

琴葉「何度も見てその時のことを思い出しているとのことです」

琴葉「これにより、多少私生活に影響が出ている模様です」

亜利沙「何かはものすごく気になるんですけど、教えて貰えない感じですね」

琴葉「はい。誰にも言ってませんし、今後も言うつもりはありません」

昴「それならニュースにしなくても……ちなみに、私生活への影響って？」

琴葉「予習が手につかなかったり、お陰で寝不足になったり、思い出すと顔が緩んだり……今も頑張って抑えてます」

亜利沙「ますます気になりますね……続いてのニュースです。永吉さん」

昴「はい」

昴「永吉昴、ドームで大仕事」

昴「アイドル永吉昴が念願のドームで大仕事をやりました」

昴「ピッチャーや始球式ではなく、なんとライブのMC」

昴「突然の大役に驚いたものの、周りの支えもあって」

昴「のびのびとやれた、とのことです」

亜利沙「たしかに大抜擢でしたね。でも素晴らしかったです」

昴「ありがとうございます。打ってよし、投げてよし、永吉昴！です」

琴葉「ドームで野球をしてはいけません」

昴「はい……って、はぁ！？　それはおかしくね？」

琴葉「ふふっ、冗談ですよ」

昴「なんだよ、驚いたぜ……驚きました」

亜利沙「面白いのぼりでしたよね……続いても合同ライブのニュースです」

亜利沙「舞浜歩、関係者席で歌唱」

亜利沙「アイドル舞浜歩が、合同ライブでひっそり歌唱していたことが明らかになりました」

亜利沙「これは持ち歌『Raise the FLAG』が流れたためで、思わず口ずさんでしまったとのことです」

亜利沙「なお、マスクをしていたため周りに聞こえないと思っていたところ」

亜利沙「隣のアイドル島原エレナにはばっちり聞こえていた模様です」

琴葉「エレナは役得だったヨ、と言ってましたね」

昴「歩、すっげー照れてましたよ」

亜利沙「まぁ、思わず口ずさみたくなる気持ちはわかりますね……わたくしはコールに集中しますが」

琴葉「たしかに、コールと歌唱は大分違いますよね」

昴「流石、亜利沙ですね」

亜利沙「みんなで歌唱、というと、音声トラブルの時ですね」

昴「あの客席から千早が歌ってたやつだよな」

亜利沙「はい。あの時は皆さんの協力のお陰で乗り切って……名場面になりました」

琴葉「そうですね。みんな、心強かったと思います」

昴「スタッフは謝りたおしていたみたいですが」

亜利沙「続いてのニュースです」

亜利沙「あんゆり、尊い」

亜利沙「アイドル望月杏奈と七尾百合子、通称あんゆりが」

亜利沙「大変尊かったことが明らかになりました」

亜利沙「猫耳衣装の七尾百合子を、膝枕した望月杏奈がくすぐった、という」

亜利沙「永久に見ていられる光景だった模様です」

昴「杏奈がオフなのにノリノリだったよな」

亜利沙「そこもポイント高いですね。お二人にしか出せない空気感に大興奮でした」

琴葉「耳としっぽの衣装は大成功ですよね。猫耳を嫌がってた恵美も、ヒョウは良いみたいですし」

昴「違和感なくてつけて帰ったくらいだよな」

琴葉「それは恥ずかしがってましたけどね」

亜利沙「いずれ猫耳の所恵美さんも解禁して欲しいですね……続いてのニュースです」

亜利沙「イマジナリー高山紗代子」

亜利沙「アイドル高山紗代子が某番組を欠席してしまいましたが」

亜利沙「番組後の集合写真で、合成で登場」

亜利沙「しかし、アイドル白石紬、所恵美の写真は高山紗代子のサイズがおかしく」

亜利沙「高山紗代子から直々に呼び出されたとのことです」

昴「たしかにサイズがおかしかったですね」

琴葉「恵美に至っては『小さかったかな？』と更にボケを重ねてましたね」

亜利沙「高山紗代子さんの存在感というか、声量というか、中から滲み出るオーラというか……実際の身長以上に大きく感じられるのはわかりますね」

琴葉「そう言えば、私も実際見られると、思ったより小さい、とよく言われます」

昴「琴葉の存在も大きいですから。合流が遅れてる時は劇場で野球しやすかったですし」

琴葉「……へえ」

昴「あっやべっ、亜利沙、終わって！」

亜利沙「以上でニュースを終わります。ここまでのお相手は、キャスターの松田亜利沙と」

琴葉「アシスタントの田中琴葉と」

昴「同じくアシスタントの永吉昴でした」

亜利沙「それでは皆様、また会う日まで。ご機嫌よう」ﾍﾟｺｯ

…………
ﾊｲ、ｵﾂｶﾚｻﾏﾃﾞｼﾀ

亜利沙琴葉昴「お疲れ様でした」

亜利沙「お二人ともありがとうございます！」

昴「ありがと。それじゃ、オレはこの辺で」

琴葉「昴ちゃん、私怒ってないから、逃げなくて大丈夫よ」

昴「……ふー、あぶね。思わず口が滑ったぜ」

亜利沙「ムフフ」

琴葉「そのかわり、今後劇場内で野球しないって約束してくれたら、だけどね」

昴「……今怒られる方を選んでいい？」

琴葉「なんでよ！」

亜利沙「ふぉぉ、お二人の伝統芸が間近に見られるなんて、ありさ、幸せ者です！」

琴葉「ちょっと亜利沙、面白がってないで、辞めるように協力して」

昴「あっ、ちょっ仲間はズリぃ！」



紗代子「生放送お疲れ様！」

亜利沙「紗代子ちゃん、ありがとうございますぅ！」

昴「紗代子！　頼む、オレの味方してくれ！」

紗代子「劇場内の野球なら協力しないよ」

昴「なんで！？」

紗代子「舞台裏に転がってる野球ボールを蹴っちゃったことがあったし。裸眼だった私も悪いけど、そもそもそんな所にあるのはどうなの、って」

昴「あっ、えっ……ご、ごめんって」

琴葉「もう、外でやれば良いのに……」

紗代子「それにしても、変な遊びが流行って……困ってるんだけど」

亜利沙「ちなみにですけど、何がきっかけだったんですか？」

紗代子「私の2メートル以上のパネルがあったよね。多分、あれを等身大とか言い出したのが始まりだと思う」

琴葉「誰が言い出したの？」

紗代子「共演者です。お陰で他の現場でも変な弄られ方されるし、いろんな人にネタにされるし……」

琴葉「恵美には私からも言っておくね」

紗代子「いえ、別に怒ってるわけじゃないので大丈夫です。今度、呼び出しましたし」

昴「職員室だよな。先生かよっ、ってつっこんじゃったぜ」

紗代子「あれはノリだから……収拾つけるためには、エンタメにしないと、と思って」

亜利沙「……こんな風に、紗代子ちゃんの弄られた時の反応が良いから、みたいな所はあるかと思います」

紗代子「そんな、ありがサンキューの静香ちゃんみたいなこと」

昴「なるほど！　その例え、しっくりきた！」

紗代子「もう、昴ちゃん！」

琴葉「ふふっ……本当に嫌になったら言ってね。ちゃんと止めるから」

おわり

プロレス楽しいですね。

アシスタントリクエスト常時募集中。次回は可奈と朋花様を迎えてお送りします。

完結報告してきます。