P「とりあえず、さっきまで会議だったし煙草の臭いを消すから風呂に入るか」

忍「ﾏｯﾀｸ……なら、御飯温めてくるから」ｽｯ



ｶﾞｼｯ

忍「え……」





P「一緒に入らないか？」

忍「え、えと、アタシはさっき入ったばかりだから……」

忍「それにPさんと一緒に入ると、もう一度入り直さないといけなくなるし(ﾎﾞｿｯ)」

P「んー……とりあえず入るってことで」ｷﾞｭｰ

忍「わわっ……ま、待って！」ｽﾞﾘｽﾞﾘ

P「待たない」

ﾁｬﾎﾟｰﾝ

忍(うぅ……結局一緒に入ることに……)

忍(……また……す、するんだろうな……(///))

P「ふぅ……」

P「アイドルを独り占めできるって最高だな……」ｷﾞｭｰ

忍「ひゃあっ！？」

P「忍、可愛すぎ……」

忍「きゅ、急にどうしたの……？」

P「んー……なんでもない」

忍「何でもないって……」



忍「何か嫌なことでもあったの？」

P「……」

忍「……図星か」

忍「何があったかは聞かないよ」

忍「でも……」ｻﾞﾊﾞｰ



忍「好きな人が落ち込んでいるのを見て、何もしないわけにはいかないじゃない」

ｽｯ

P「忍……」

忍「ふふっ、ここで寸止めだなんてPさんは我慢できるかな？」

ｸﾞｲｯ

P「……そうだな」



P「じゃあ、……いくよ」

忍「うん……」

――１時間後



忍「さ、さすがにのぼせたね……」

P「う、大丈夫か……？」

忍「私はさっき入ったばかりだったから……それより」



ｸﾞｰ

P「あ……そういえば何も食べてないんだった」

忍「……」

ﾌﾟｯ

忍「……もう」

忍「次は、ちゃんと休んでから……ね」

P「面目ない……」

忍(そもそものきっかけは……アレだ)

忍(梅雨の時季、二人とも上からずぶ濡れになって)

忍(当時のアタシのうちに避難して……)

忍(下着姿が透けてて……見られて……)

忍(……)

忍(普段、アイドルとして自分がどう見られていたかよくわかったわけで……)

忍(でも……)

忍(異性に……意識して見て欲しかったって自分でわかって……)

忍(Pにアイドルになったきっかけを……まるで見透かされたみたいで……)

忍(悔しいから……意識させようとしたら)





忍(我慢の限界だったみたいで……(///))

忍(ちょっとの間、それについて許す事ができなかったな……)

忍(そんなこんなでPの家に潜り込むようになり……)

忍(去年の誕生日プレゼントは……合い鍵だった)





忍(今年は何をくれるかな……？)

忍(ちょっぴり期待してもいいかもね)

ﾁｭﾝﾁｭﾝ

忍「あ……」

忍(もう朝……)

忍(……)

忍(激しかったな……(///))



忍「起きて御飯の用意しないと……」ﾊﾞｯ

ｼﾞｭｰｼﾞｭｰ

忍「あれ？」

ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ

忍「Pさん？！」

P「よぉ、忍……17歳の誕生日おめでとうな」

忍「あ……うん。ありがとう……」

忍(そういえば、スマホ見てないや)

忍(みんなからおめでとうのメールとか入ってるんだろうなぁ)

P「なんで、朝飯は俺が作っていると」

忍「……もう」

P「一緒に作るか？」



忍「うんっ！」

P「じゃあ、机の上にエプロンがあるから、それを着て手伝ってくれ」

忍「うん……」

忍(あれ？エプロンって、いつもひっかけてあったよね)

忍「机の…………っ！？」

忍「おっきな箱……」



P「お、気がついたか。誕生日プレゼントだよ」

忍「もぅ……サプライズ過ぎるよ」ﾆﾖﾆﾖ

忍(……あ、でも待って。たしか、他のプロデューサーと付き合っている子に聞いたことがあるけど)



？「プレゼントですか？えっと……せ、セクシーなランジェリーを……(///)」

？「私も……大人過ぎるって言ったら……そのまま……(///)」



忍(ま、まさかね……エプロンだけだよね)

ｶﾞｻｺﾞｿ

忍「ふぅ、エプロンだったよ……」ﾎｯ

P「エプロンってなぁ……あ、どっかのcoolのプロデューサーみたいに、下着をプレゼントされたとか思ったのか？」

忍「っ！」ｷﾞｸｯ

P「……図星か。由愛ちゃんよりむっつりさんめ」ﾆﾔﾆﾔ

忍「む、むっつりじゃないよ！！」ｶﾞｻｺﾞｿ



忍「あ、あれ……？まだ何か……」

忍「え……あ、嘘……まさか……」

忍(その手のひらに入るぐらい小さな箱……その中には……)

P「手……いいか……？」

忍「う、うん……」

P「婚約指輪はこっちの指だったな……」

ｷｭｯｷｭｯ

忍「ぴったり……」

P「結婚できるのは来年だが……」





P「工藤忍さん」

忍「は、はい！」

P「必ずトップアイドルにしてみせます……その暁には」

P「俺と結婚してください」





忍「ずるいよぉ…………じゃなくて」

忍「……はい。幸せにしてくださいね」

忍「大好きです」

ﾁｭｯ



おしまい

今更ですが、この忍はJ K2ということでお願いしましま