コトハ「まずヘッドハンティングにつきましては、弊社は以前からキネティックパワーを有する人材の引き抜きを進めて参りました。敵戦力の弱体化と弊社人材の拡充を行える一石二鳥の施策であるため、来期よりデストル因子の覚醒を専門とする新規部署を立ち上げます」

コトハ「次に人材育成基盤の拡充について、弊社では三年前から研修制度と評価制度の整備を進めておりまして、離職率は0.9%と破壊業界内では低い値となっております。今後は国際的な人材育成も視野に、海外支社との連携も積極的に行ないます」

コトハ「社内システム面改善については、経理・人事システムの抜本的な見直しを行うことで業務効率の改善を図ります。総労働時間の削減に努め、社員の健康向上を図りながら評価制度改善により成果を創出した社員の働きがいを向上していきます」

コトハ「施策の詳細および投資計画に関してはお手元の資料をご確認ください」

チヅル「それでは質疑応答に移ります。質問がある方は挙手をお願いいたします」
　

　
昨年度、ヒーローズから勧誘して洗脳した七尾百合子が再びヒーローズに復帰したが、本件についての総帥のお考えと再発防止策についてお聞かせください。

コトハ「はい。ユリコは非常に優秀な人材であり、会社としても私個人としてもとても残念に思っております

コトハ「再発防止策として、これまでは内燃するキネティックパワーをダークパワーに変換する技術を応用した洗脳を行なっておりましたが、定期的に外部からダークパワーを注入することでキネティックパワーを抑え込む技術が先日実証実験を完了し、国からの認可を取得しました。

コトハ「保守頻度の増加により、より安定的な運用が可能になります」
　

　
アイドルヒーローズは重要拠点への戦力集中を次年度施策に挙げていますが、デストルドー社としてはどのように対応していきますでしょうか。
　
マコト「本件に関しまして、破壊事業担当のマコトより回答致します。国内の破壊殲滅に関しましては、五ヶ年計画のページを参照ください」

マコト「まず1年間で非重要地域の確実な殲滅を行い、利益確保を図ります。その資金を人材教育および技術開発に投資し、2年目以降で重要拠点の確実な破壊を行なっていく計画となってます」
　

　
外資系の企業と経営統合するという噂がありますが、現在の状況と総帥のお考えをお聞かせください。
　
コトハ「具体的な話がないので現段階でお話しできることはございません。申し訳ございません」

コトハ「海外は優秀な人材を抱えており弊社との協力実績も豊富である非常に魅力的な会社ではありますが、破壊に関して意が異なる部分もございますので、もしそのような話を頂きましたら慎重に検討して参ります」
　

　　
コトハ総帥のプロマイドの売り上げが前年比で約27倍になっている。今後コトハ総帥のアイドル事業はより積極的に行うと考えて良いか。ファンとしてはそうしていくべきだと思う。

コトハ「えー。そうですね、本件に関しまして、弊社としては基盤となる破壊事業への注力を」

チヅル「財務担当のチヅルより回答します。破壊市場の縮小を見据えて既に利益が出ている新規事業への投資は積極的に行うべきと考えており、コトハ総帥の負担減のためには高付加価値化による事業拡大を考えております。プロマイド販売に留まらずライブ事業やASMRなどの」

コトハ「聞いてないんですけど」

チヅル「後日改めて公表します」
　

　
コトハ総帥と、特務機関ネメシスのカオリ総帥はお付き合いしているんですか？どちらが攻めですか？

コトハ「そのような事実はございません。セリカ、あの男は食べていいわよ」

セリカ「ジュニオール、F列32番」
　

　
プリティドックハンドラーのセリカちゃんの衣装が可愛すぎると思います。どういう意図であのような可愛い衣装を着用しているのでしょうか。また、今後新規衣装の実装およびプロマイドの販売はありますか？

コトハ「弊社ではダイバーシティ施作の一つとして、社員の多様な働き方を支持しています。破壊活動時の衣装に関しても社員の希望に基づいた選択が可能であり、セリカの衣装もセリカの希望により設計されたものになります」

コトハ「新たな衣装が実装されるかどうかは……セリカの頑張り次第ですね」

セリカ「はい、これからも頑張ります♪」
　

　
SDGsの達成に向けて株式会社デストルドーが行っている活動と、今後の方針を説明してください。

コトハ「SDGsへの貢献状況に関してはお手元の資料のKPIをご確認ください」

コトハ「現在取り組んでいる主な例としては、破壊後の建築廃棄物のリサイクルの促進、放置林の破壊体験活動を通した破壊教育活動、再生可能ダークパワーマネジメントシステムの積極導入などが挙げられます」
　

　
チヅル「さて、お時間が迫って参りましたのでこのあたりで質問の方を締め切らせて頂きます。総帥のコトハより閉会の挨拶を」

コトハ「はい。皆さま、本日はお集まりいただきありがとうございました」

コトハ「配布資料とともにお渡しした温泉饅頭は昨年度より開業しました「デストルドー温泉」で作られたものになります。株主の皆さまは優待制度もございますので、ぜひ大地からのダークパワーを感じながら至福のひと時を過ごされたらと思います」

コトハ「それでは、今年度も皆様の期待に応える暴力を提供できるよう邁進して参りますので、何卒よろしくお願いします」

チヅル「はい、それではこれで今期の株式会社デストルドー株主総会を閉会させて頂きます。ご参加頂きありがとうございました」
　

　
その日の夜

まつり「はいほー！シャドウレディのおなーりー、なのです！」

莉緒「お疲れ様、シャドウレディ。デストルドーの様子はどうだった？」

まつり「温泉饅頭、とっても美味しかったのです♪」

莉緒「……え？？」



おわり