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トップページモバマス > 【デレマス】モバP「アイドルの特訓に失敗した」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 17:20:46.87 ID:NTX66cQY0

モバP「今日まで毎日のレッスンよく頑張ったな!」

モバP「これだけの努力を積んできたんだ、これからは更なる高みを目指すぞ!!」

モバP「今こそ、自分と向き合うとき……」

モバP「特訓だ!!」

蘭子「ククク、魂が猛るわ(はい、頑張ります♪)」



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 17:31:24.09 ID:NTX66cQY0

蘭子(自分と向き合って…更なる高みへ…!!)

--------------

『闇に飲まれよ!』

『煩わしい太陽ね!』

蘭子(……)

蘭子(…あれ?もしかして…)

『悪魔の歌声に跪きなさい!』

蘭子(これって傍から見たら、結構恥ずかしい人なんじゃ……)

『フハハハハハ!! 闇の帳が降りし刻こそ我が真の力が発揮される時! 白き衣に包まれ聖なる翼が風に舞わん! フハハハハハハ!!』

蘭子「」


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 17:35:41.89 ID:NTX66cQY0

ガチャ

モバP「蘭子ー、特訓は順調か?」

蘭子 バタバタ

モバP(レッスン場でごろごろバタバタしてる……)

モバP「ら、蘭子…?大丈夫か?」


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 17:42:23.36 ID:NTX66cQY0

蘭子「ぷ、ぷろでゅーさー……」

モバP「!」

モバP(な、涙目じゃないか…!!)

モバP「ら、蘭子!?どうしたんだ!?」

蘭子「わ、わたし…」

蘭子「…は、恥ずかしく……ないですか……?」

モバP「!?」


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 17:53:42.15 ID:NTX66cQY0

モバP「恥ずかしくなんてないぞ!?それに、いつもの話し方ははどうしたんだよ」

蘭子「」////ぽこぽこ

モバP「痛いから!とりあえず、痛いから!な、ひとまず落ち着こうな?」

----------------


モバP「なるほど」

モバP(これまでの自分と向き合い、振り返った結果…)

モバP(厨ニな言動が恥ずかしくなってしまったと…)

モバP(あれ?特訓失敗してない?)


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 18:07:17.36 ID:NTX66cQY0

モバP「まぁまぁ」なでなで

蘭子「くすん」

モバP(さてどうしたものか……)

ガチャ

拓海「お、蘭子とPじゃん。闇に飲まれよー、なんてな」

蘭子「!」



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17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 18:21:00.14 ID:NTX66cQY0

蘭子 ふるふる

拓海「おい、本当にどうしたんだ?大丈夫か?」

モバP「まぁ……いろいろとあって…だな…」

モバP(かといって、この状況で蘭子の前で経緯を話してしまうのもまずかろう)

拓海「闇の力がたりてないのか?」

蘭子「!」

モバP(これはマズイ!!)

モバP「拓海!ちょっとこっち来い!」


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 18:28:22.72 ID:NTX66cQY0

モバP(実はかくかくしかじかでな)

拓海(あー……、なるほどな。どうするんだよ、これ)

モバP(俺に言うなよ)

拓海(アタシも悪かったけどさ……)

ちらっ

蘭子 じー

拓海(めちゃくちゃガン見してるじゃねえか、泣きそうな顔で)

モバP(こうなったら仕方がない、私にいい考えがある……)

拓海(どうすんだよ)

モバP(こうする)

ポチ

TV『はーい!みんなー!今日もたくみせんせーのお料理教室の時間だよー!!』

拓海「」


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 18:43:30.90 ID:NTX66cQY0

拓海(てめぇぇぇ!これ怪我人増えただけじゃねえか!!)

モバP(さっき『アタシも悪かった』って言ったのは誰だ?)

モバP(少しくらい火傷してもらってもいいだろ)

モバP「蘭子、よく聞け」

モバP「知っての通り、拓海は元レディースだ。昔は『喧嘩上等、特攻隊長向井拓海だぞ!』とか言ってたんだ」

モバP「このご時勢になっても堂々とそんな恥ずかしいことしてたんだよ」

モバP「でもな、アイドルとして鍛錬を重ね、自分と向き合った結果……」

モバP「こんなにアイドルらしくなったんだ……」ぐいっ

拓海(なんだよ、おい、どういうことだよ…!?)

モバP(いいから、あれやれよ)ぐいぐい

TV『たくみんスマーイル!!』

蘭子 じー

拓海(くっ……!!)


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 18:56:33.70 ID:NTX66cQY0

拓海「…た……」

拓海「たくみんスマイル!!」ぺかー

拓海(後で絶対ぶっ○す……!!)

モバP「蘭子よく見ろ……」

モバP「これがアイドルとしての生き様なんだ…!」

モバP「普段のお前だって恥ずかしいところなんて一つもないんだよ!!」

蘭子「ぷ、プロデューサー……」



みく「……さっきから、みんなで何してるにゃ?」

拓海「!?」


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 19:07:39.97 ID:NTX66cQY0

ぐいっ

拓海「みく……、どこから聞いてた……」

みく「にゃにゃにゃ、なにするにゃあ!?」

拓海「どこから聞いていたときいてるんだ」

みく「け、『喧嘩上等、特攻隊長向井拓海だぞ!』とか言ってたんだ~のあたりからにゃ」

拓海「」/////

みく(か、顔が真っ赤だにゃ…!!)

みく「ぴ、Pちゃん!状況の説明を要求するにゃぁぁぁ!!」


54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 19:20:11.98 ID:NTX66cQY0

モバP(ちょうどいいし、みくにも協力してもらうか……)

モバP「みく、お前はすごいアイドルだ……」

みく「Pちゃん…?」

モバP「常日頃、カメラが回っていようがいなかろうが徹底したキャラ作り……」

モバP「業界人としては尊敬せずにはいられない!!」

みく「ぴ、Pちゃん///みんなの前で、て、てれるにゃあ////」

みく「みくは自分を曲げないよっ!!」

モバP「そう、どんなことがあってもそのキャラは崩れない……」

モバP「どんなことがあってもな……!!」

ポチッ


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 19:26:18.35 ID:NTX66cQY0

ボイスレコーダー『Pさん、うちのみくのことなんですが……』

みく「!?」

モバP「先日の親御さんとの面談の際の録音だ」

『もうずっと語尾に「にゃ」をつけているんですよ、学校でも家でも……』

『アイドルを始める前からなので、そろそろ何とかしたいと思ってたんですけどねぇ…』

『Pさんからも何とか言っていただけないでしょうか』

みく「」

拓海(ああ、これはまずいわ)


64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 19:31:04.04 ID:NTX66cQY0

拓海「だ、大丈夫か……?」

みく「……」

みく「…」

拓海「…え?」


67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 19:35:40.06 ID:NTX66cQY0

みく「…親が、なんにゃ…」

みく「周りの意見が…なんにゃ…」

みく「そんなのどうだっていいんだにゃ……!!」

みく「みくは猫のアイドルにゃ!!誰がなんて言おうと、これがみくなんだにゃ!!」

みく「みくは……」

みく「みくは自分を曲げないよッ!!!」

蘭子「!!」


77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 19:44:27.58 ID:NTX66cQY0

モバP「蘭子…」

モバP「これが自分と向き合うということだ……」

モバP「どんなに痛くても」

モバP「どんなに見ていてかわいそうでも」

モバP「自分と向き合って、高みを目指すということはこういうことなんだよ!!」

蘭子「プ、プロデューサー……」

みく「ふにゃぁぁ!!Pちゃぁぁぁん!!」



拓海(……なんだこれ…)


82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 19:55:33.87 ID:NTX66cQY0

蘭子「わ、我が下僕Pよ!!(Pさん!!)」

蘭子「闇に包まれし真理、ここに握らん!!(私、本当の自分と向き合えそうです!!)」

蘭子「天空の頂を闇で染め上げようぞ!!(また、トップアイドルを目指して頑張ります!!)」

モバP「よし、頑張ろうな!!」

モバP「今日は俺のおごり!!みんなで飯行くぞー!!」


モバP「ところで、みく?」

みく「なんにゃ?」

モバP「正直、感動したぞ、お前の覚悟に」

みく「ああ、あれかにゃ」


83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 19:59:20.19 ID:NTX66cQY0

みく「だってもっと恥ずかしい人がこの事務所にはいるにゃ!」

みく「だから、それと比べたらみくなんて普通にまともだと思うにゃ!!」

モバP「あー、なるほどな……」

みく「みくは宇宙人でも、永遠の17歳でもないし等身大のみくでいいかなって」

モバP「そうだな!!」

はははは

給湯室

菜々「」


おしまい


118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 20:49:44.36 ID:NTX66cQY0

モバP「藍子!今日までよく頑張った!!」

モバP「レッスンの成果もあって最近はすごい任期じゃないか!!」

藍子「いえ、これもPさんやみんなの力ですよ」

藍子「これからもよろしくお願いしますね?Pさん」

モバP「ああ!」

モバP「トップアイドルへの第一歩として……」

モバP「自分と向き合うんだ!!藍子!!」

藍子「はい!Pさん!」


124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 20:56:45.03 ID:NTX66cQY0

-----------------------------------

藍子「アイドルとしての私……」


『皆元気でまとまりないから、ついまとめ役になっちゃうんです』

『色んなお仕事、楽しいなって!』

藍子「アイドルとしての……!!」

『精一杯、表現しますねっ!』

藍子「アイドルとして…パッションを……!!」


『ヒャッハーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!』


『にょわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!』

藍子(あ、あれ?)

藍子(私って…もしかして……)


127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:01:19.03 ID:NTX66cQY0

ガチャ

モバP「藍子ー、いるかー?」

モバP「!?」

モバP「あ、藍子!?なんで部屋の隅で体育座りしてるんだよ!?」

藍子「ぴ、Pさん……」

藍子「私……」

藍子「本当に、パッションのアイドルなんでしょうか……?」

モバP「…え?」


130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:07:39.65 ID:NTX66cQY0

藍子「だって他のみんなは……」

藍子「きらりちゃんみたいにはぴはぴしてたり」

藍子「輝子ちゃんみたいに……まぁ、ああいう感じだったり」

藍子「雫ちゃんみたいに体がパッションだったり…」

藍子「それに比べて私は…私は……」

モバP(自分でいってることわかってるのだろうか、この子は……)


132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:13:29.74 ID:NTX66cQY0

モバP「いや、あいつらは特殊なケースだと思うぞ?」

モバP(というか、ああいうのばかりだと確実に俺の身が持たない)

モバP「お、お前の明るいところなんてまさしくパッションだしさ……」

藍子「でも、私……」

藍子「みんなのまとめ役とか言ってたし……」

藍子「もっとパッションらしくならないといけないんだと思います…!」

藍子「Pさん、待っていてください!!」

ダッ

モバP「おい!?藍子!どこに行くんだ!!」

モバP「藍子ーーーー!!!」


137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:18:58.74 ID:NTX66cQY0

二週間後

音信不通となった藍子から一通のメールが届いた。
そのメールによれば、彼女は彼女なりのパッションを見つけたらしい。
それを明日、俺に見せてくれるというのだが……


モバP(正直……)

モバP「不安しかねえよ……」


142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:26:48.22 ID:NTX66cQY0

モバP「メールの場所はここだよな……」

モバP「先月のフェスでも使った野外ステージ……」

モバP「こんなところで何しようっていうんだよ……」

『ヒャッハーーーー!!よく来たなぁ!プロデューサー!!…フヒヒ』

モバP「こ、これは!!」


146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:33:16.72 ID:NTX66cQY0

モバP(ギターを構えた夏樹と、ベースを構えた輝子……)

モバP(後ろにはドラムときらり……!?)

モバP(そしてステージ中央にあるのはマイクと……)

モバP「ド……ドラム缶……」


147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:33:47.91 ID:WiR4lq7x0

きらり(にょわー、今こそきらり自分と向き合う…!!)

『―――○乱ヒポポタマス―――』

きらり(!!!?)

『―――○乱ヒポポタマス―――』

『―――○乱ヒポポタマス―――』

きらり 「ヒィ!」 ガタガタガタ





『―――漬物ォ―――』

きらり 「 」

 ――――――

モバP「きらり? 特訓の成果はばっちしか?」

きらり 「はい、そうですね」

モバP「!!!?」

こうですか?わかりません


160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:44:20.56 ID:NTX66cQY0

きらり「それじゃあ、いくにぃ!!1,2,3!!」

きらりの掛け声と共に鳴り響くロックンロール
豪快でいてテンポを崩さない正確なドラム
野山を揺さぶり地を駆けるかのようなベースライン
そして常識に捕らわれない心揺さぶるギター


こいつらがこれだけの技術を持っていたという事に俺は驚愕した

だがそれ以上に俺の頭を揺さぶっているのは……


演奏の開始と同時に手足が飛び出し、今はロックンロールにあわせて激しく動く一つのドラム缶だったのだ……


168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:55:07.58 ID:NTX66cQY0

俺はまだ一縷の望みに掛けていた。
パッションのアイドルらしい元気さの中にも穏やかさ、たおやかさを持っている彼女は
こんなことをするはずがないと……

ずぼぉッ!!

藍子「いやっはぁぁぁぁーーーーーーーーー!!」



モバP(お母さん、僕の中で何かが壊れてしまいました……)


178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:02:21.62 ID:NTX66cQY0

モバP(もう僕の頭にはどんな言葉もわかりません)

モバP(青空の下で響くロックンロールは僕の心を壊してしまったようです)

モバP(僕も行こう……!!)

モバP(あの光り輝くステージへ!!)

モバP「いぃぃぃい……やっほぉおおおおお!!!!」

ダッ


183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:12:19.26 ID:NTX66cQY0

藍子(Pさん!これが…!!)

藍子(これが私の見つけたパッションです!!)

藍子(夏樹ちゃんには止められたけど……)

藍子(みんなの中心でみんなの力を借りて輝く……)

藍子(これが私のパッションなんです!!)

藍子(身体のことだってもう気になりません!!)

藍子(ドラム缶?臨むところですよ!!)

藍子・モバP「いえーーーーーあああああ!!!」

藍子(私たち今、最高に輝いてます!!)




こそこそ
李衣菜「こ、これが……」

李衣菜「ロックンロール……!!」キラキラ


188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:16:07.38 ID:NTX66cQY0

その後、数日間は李衣菜が事務所にダンボールを持ち込んで真似をしようと頑張っていましたが、夏樹が
毎回のように止めてくれたので大事に至らずに済んだようです。

藍子は変な自信をつけてしまったようですが、たぶん大丈夫なんだと思います。


おしまい


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コメント

コメント一覧

    • 1 名無し春香さん
    • 2023年06月10日 13:44
    • そんな、Paの良心である藍子まで頭Paに!
      あとここに例のきらりを持ってくるのはNG
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