亜利沙「松田亜利沙、ブライダル」

亜利沙「アイドル松田亜利沙がブライダルの撮影に臨みました」

亜利沙「ドレスに足をかけ、転倒するアクシデントはありましたが、無事に終了」

亜利沙「松田亜利沙は満足したとのことです」

亜利沙「なお運命の相手占いでは、アイドル望月杏奈を引き当て、更に満足した模様です」

亜美「運命の相手占いって、あの、ちょっと犯罪チックなやつですね」

亜利沙「ちょっ……たしかに10代ばかりでしたし、なんなら結婚できない年齢の方が多かったですけど、決してそんなことはないですよ」

育「占いですからね。わたしは、千早さんでした」

亜美「育りんもやったんですね。亜美はえれなんでした」

亜利沙「ちなみに、わたくし松田亜利沙になった人、まだ知らないんですよね……」

亜美「視聴者のみなさん、ありさちんになった人は、ご連絡ください。運命の人かもしれませんよ」

育「それは占いを信じすぎですよ」

亜利沙「ま、まぁ、悪い気はしないですけどね……流石に、わたくしにはまだ結婚は早いと思います」

亜美「ちなみに、どんな人と結婚したいんですか？」

亜利沙「そ、そうですね。アイドルちゃ……アイドルが好きな方が良いですね。趣味を共有したいですし」

育「亜利沙さんのファンということですか？」

亜利沙「そ、そういうことでは……これ、今もですけど、わたくしがアイドルということ、たまに忘れますね」

育「そうなんですか」

亜利沙「続いてのニュースです。双海亜美さん」

亜美「はい」

亜美「双海亜美、本当のオトナ」

亜美「アイドル双海亜美が、朝食ビュッフェでオトナを見せつけたことが明らかになりました」

亜美「アイドル如月千早、双海真美と一緒になった時、双海亜美はカニやプリンなど、好きなものを好きなだけ取り」

亜美「トーストだけで済ませようとした2人に、本当のオトナを見せつけたとのことです」

育「バランスも大切ですよ」

亜美「大丈夫大丈夫。ちゃんと野菜もお米も食べました。朝からモリモリです」

亜利沙「素晴らしいですね」

亜美「結局、真美も千早お姉ちゃんも2周目に行きました。おかわり自由はビュッフェのソダイゴミです」

亜利沙「醍醐味ですよ……続いてのニュースです。中谷さん」

育「はい」

育「中谷育、こまる」

育「アイドル中谷育が、アイドル松田亜利沙にこまったことが明らかになりました」

育「これは中谷育の母を見かけた松田亜利沙が」

育「『お姉さまですか？』『姉妹でアイドルデビューは？』『既婚者！？逆にアリでは？』と次々に言い」

育「中谷育と母をこまらせたもようです」

亜利沙「申し訳ありませんでした」

育「本当に、ダメですよ」

亜美「見た目が若い人って、たくさんいますよね。このみんとか」

育「そうですね」

亜利沙「このみさんは、若いと言うよりおさな……あ、いえ、それにしても年齢の半分に間違えられるのは流石にレアですよね」

育「亜利沙さんも、おかあさんを年齢の半分くらいに思いましたよね？」

亜利沙「気持ちはわかって欲しいです……続いてのニュースです」

亜利沙「箱崎星梨花の全肯定目覚まし、開発決定？」

亜利沙「アイドル箱崎星梨花の目覚まし時計が開発に向け秒読み段階です」

亜利沙「これは劇場メンバーで話していたところ、誰の目覚まし時計が欲しいかという話題になり」

亜利沙「圧倒的な票を集めたことがきっかけで」

亜利沙「せっかくなので全肯定してもらいたい、という提案がそのまま採用される模様です」

亜美「公録のユモレスク祭りとか、生配信でモグモグとか、成長ミズミズしいですね」

亜利沙「著しい、ですかね。その場面を切り取るのはなかなかコアですが、たしかにそうですね。流石、当番組の準レギュラーです」

育「いちばんアシスタントが多いんですよね？　りゆうはあるんですか？」

亜利沙「単純にDさんからの要望が多くて、スケジュールが合うからでしょうね」

育「なるほど。わたしも増えるとうれしいです」

亜利沙「あ、それとありがたいことに、昼の時間の生放送ですし、マジメな番組ということで、お家の方からの評判も良いみたいですよ」

亜美「あのせりかっち大好きな悪質パパさんからの評判ですか？」

育「あくしつ？」

亜利沙「えっと……何かの言い間違いか判断できなかったので、わかり次第、訂正させていただきます」

亜美「へ？　別に言い間違いはしてな」

亜利沙「続いてのニュースです」

亜利沙「永吉昴、歓喜」

亜利沙「アイドル永吉昴がプロ野球球団とのコラボに歓喜しています」

亜利沙「以前はアイドル春日未来らが担当し、悔しい思いをしていましたが」

亜利沙「今回は永吉昴のほか、所恵美とジュリアに回ってきたということで」

亜利沙「始球式はオレだ、と意気込んでいるとのことです」

育「よかったですね！」

亜利沙「そうですね。アニメでも綺麗なフォームを見せましたし、アピールが実って良かったですね」

育「あれ？　でも、それは琴葉さんにおこられてましたよね？」

亜利沙「……劇場内でしたからね。この始球式はスタジアムですし、機会があれば存分に投げていただきたいと思います」

亜美「なぜか右で投げる予感もしますねぃ」

亜利沙「続いてのニュースです」

亜利沙「エミリースチュアート、42時間の成果」

亜利沙「アイドルエミリースチュアートがぬいぐるみを一から手作りしたことが明らかになりました」

亜利沙「仕事の合間に少しずつ制作し、かかった時間は合計42時間だった模様です」

亜利沙「完成したところで声をかけたところ、当番組で視聴者の皆様にお披露目することになり」

亜利沙「番組冒頭からこのように机の上に座っています」

亜美「ゼンゼン触れないな、と思ってましたが、そのぬいぐるみ、なでしこの手作りなんですね」

亜利沙「そうなんですよ。たまに劇場で縫っておられるところは見ましたが、まさか1つの作品に42時間もかけていたとは……」

育「すごいですよね。小さくてかわいいです」

亜利沙「そうですよね。また機会があれば次作も取りかかろうと思っておられるらしく、今後の展開が楽しみですよね」

亜美「茜ちゃん人形にライバル出現ですね」

亜利沙「流石に大量生産は無理かと……」

亜利沙「以上でニュースを終わります。ここまでのお相手は、キャスターの松田亜利沙と」

亜美「アシスタントの双海亜美と」

育「同じくアシスタントの中谷育でした」

亜利沙「それでは皆様、また会う日まで。ご機嫌よう」ﾍﾟｺｯ

…………
ﾊｲ、ｵﾂｶﾚｻﾏﾃﾞｼﾀ

亜利沙亜美育「お疲れ様でした」

亜利沙「お二人ともありがとうございますぅ！」

亜美「いいってことよん。いやぁ、それにしても、なでしこコンキーね」

亜利沙「根気良い、ですよね。インキーの発音で言わないでくださいよ」

育「亜利沙さん、すぐに正しいのが思いついて、すごいね」

亜美「本当にねぃ。亜美も安心っぽいよ」

亜利沙「ドキドキでしたけどね。悪質はそのままだったり……途中からワザとやってました？」

亜美「ワザと間違えたことは1回もないよん。ただ、ちょっとムズい言葉使おうって思っただけ」

亜利沙「そうすると自然に間違えることがあるから、ですか。なるほど」

育「なるほど、でいいのかな？」



エミリー「皆さま、生放送お疲れ様です」

亜利沙「エミリーちゃん、ありがとうございますぅ！　あと、ぬいぐるみも貸していただき、感謝感激です！」

エミリー「いえいえ。私も、せっかく長い時間をかけて作りましたから……皆さまにお披露目できて嬉しいです」

育「42時間って、どうやって計ったの？」

エミリー「今日はこの1時間だけ、という風に制作する時間を決めてましたから。そうしないと、寝る間も惜しんでやってしまう可能性があったので」

育「なるほど！　けんこうかんりもできて、さすがエミリーさん」

エミリー「そんなそんな……ありがとうございます」

亜美「ちなみにさ、このぬいぐるみって名前つけたりしたの？」

エミリー「はい。決まっています」

亜美「おお？　何かな何かな？」

エミリー「この道の専門家の方に名付けていただこうと思いまして、この紙に書いていただきました。楽しみです」

亜美「え？　なでしこもまだ見てないの？」

エミリー「はい。せっかくなので、皆様の前で発表させていただこうかと」

育「だれが決めたのかな？　どんな名前なんだろう？」

エミリー「それでは、参ります。この子の名前は、こちらです！」

命名　クマ五郎

育(あっ、これ、響さん……)

亜美(なんとなくラーメンのにおいが……)

亜利沙(流石のネーミングセンスですね)

エミリー「ほわぁ……素敵な名前でしゅ！」

亜美育「えっ？」

亜利沙「流石の日本ラヴァーですね」

おわり