亜利沙「アニメスタート」

亜利沙「ついにミリオンライブのアニメがスタートしました」

亜利沙「長年の活動、待ちに待った予告を経て、先日劇場先行配信」

亜利沙「大いに盛り上がっている模様です」

亜利沙「なお、テーマソングの『Rat A Tat!!!』は早くも泣ける曲になった、とのことです」

風花「始まりましたね。ファンの皆様もそうでしょうけど、私たちも楽しみに待っていました」

桃子「そうですね。これ、内容はどこまで話して良いんですか？」

亜利沙「既に始まってる分は、ある程度は大丈夫だと思います。あと、公式から発表されている予告とか」

風花「予告というと、第2話になりますか。私はまだ見られてないですけど」

亜利沙「豊川さんも出てましたよ。水着のシーンで」

風花「あっ……はい、そうですか。たしかに、そういうシーンもありましたけど……」

桃子「1話目のことに戻りますけど、印象に残ったのは、まつりさんですね」

亜利沙「良い味出してましたよね。メインではなかったですけど、素晴らしい活躍でした」

桃子「どんな立場でも、存在感を出せる……桃子も見習いたいと思います」

亜利沙「それで言うと、ロコさんのアートはインパクトありましたね」

風花「そ、そうですね。あれはなかなか……私には理解できなかったです」

亜利沙「だからこそのインパクトですね……続いてのニュースです。豊川さん」

風花「はい」

風花「豊川風花、ウェディング」

風花「アイドル豊川風花が『White Vows』以来のウェディング衣装に身を包んでいたことが明らかになりました」

風花「とある企画の撮影でしたが、楽しい時間を過ごしたとのことです」

風花「なお、オフショットでは『White Vows』のジャケ写を完全再現」

風花「あまりの嬉しさに、すぐに同僚に報告した模様です」

亜利沙「そして、一生幸せにします、との言葉を引き出したんですね」

風花「ええっ、なんで知ってるんですか？」

桃子「有名な話ですよ。桃子の耳にも入っています」

風花「そ、そうなんですね」

亜利沙「ちなみに、お写真は拝見しましたが……Tさんの気持ちがよくわかりました」

風花「そ、そうですか」

亜利沙「続いてのニュースです。周防さん」

桃子「はい」

桃子「周防桃子、みんなでアイス」

桃子「アイドル周防桃子が、アイドル如月千早のメイン公演のレッスン後に」

桃子「メンバーみんなでアイスを食べていたことが明らかになりました」

桃子「特別なことではなかったものの、周防桃子は」

桃子「私生活ではやってこなかったこともあって、何だか楽しかった、とのことです」

亜利沙「幼い頃からお忙しくされてましたからね」

桃子「そうですよ。け、決して友達がいなかったわけではなく、そういう時間がなかっただけです」

風花「良かったですね。千早ちゃんのメイン公演も見ましたけど、桃子ちゃんも良かったですよ」

桃子「ありがとう。でも、今回はちょっと不安でしたね。初日のトレーニングが本当にハードで……」

亜利沙「如月千早さんが考えたメニューと聞きました」

桃子「その時は強がってましたけど、正直、今の桃子の体力では毎日やるのは不可能なメニューでした」

風花「慰めになるかはわからないけど、私でも無理そうですね」

亜利沙「わたくしもですね」

桃子「それでも、真さんとやよいさんは普通にやってましたし……ついていけなくて、メンバーから外されるかも、と不安になりました」

風花「それを乗り越えての、あの公演でしたか」

桃子「乗り越えて、というわけではないですけど。千早さんが桃子や可奈さんと話し合ってくれて、一緒にやることが出来ました」

亜利沙「素晴らしい先輩ですね……続いてのニュースです」

亜利沙「大神環、リベンジ宣言」

亜利沙「アイドル大神環がリベンジ宣言をしたことが明らかになりました」

亜利沙「体調不良で直前にライブ不参加が決定」

亜利沙「悔しい思いをかかえつつ、ライブを配信で見て感動し」

亜利沙「次こそは、と燃えている模様です」

桃子「今はすっかり良くなって、元気です」

亜利沙「高槻やよいさんや高坂海美さんと並んで、765プロの元気印ですからね。そうでないと困ります」

風花「でも、この時期は本当に暑いですから、体調管理には相当気をつけましょう」

亜利沙「流石、元看護士。言葉の重みが違いますね」

桃子「そうですね。気をつけます」

亜利沙「続いてのニュースです」

亜利沙「宮尾美也、同担拒否？」

亜利沙「アイドル宮尾美也が同担拒否の姿勢を見せたことが明らかになりました」

亜利沙「これは推しのアイドル菊地真の写真を他の人に見せなかったからで」

亜利沙「なかなかのヤンデレっぷりが怖かった模様です」

亜利沙「なお、全て演技とのことです」

桃子「少しびっくりしましたよね」　

亜利沙「もともと、悪役に回ったら非常に怖い、と言われてましたからね。今回のは悪役というわけではないですけど」

風花「なんでしょう。余裕がありつつ、他を排除するような……包丁とか似合いそうでしたよね」

桃子「……そうですね。美也さんの今回の演技、Kさんには見せたくないですね」

亜利沙「……ああ、Tさんですか、納得です」

風花「イニシャルがT.Kってことですか？」

亜利沙「続いてのニュースです」

亜利沙「佐竹美奈子、思いがけないハプニング」

亜利沙「アイドル佐竹美奈子がハプニングに遭いました」

亜利沙「スイカ割りの誘導に失敗し、叩き手がエレガントミズギの佐竹美奈子にぶつかり」

亜利沙「抱きしめるような形になってしまったとのことです」

亜利沙「これを見たアイドル四条貴音は、何とも言えない表情だった模様です」

桃子「叩き手って誰だったんですか？」

亜利沙「えっと、劇場関係者とだけ」

風花「もしかして、プ」

亜利沙「ちなみにですね！　この時、四条貴音さんは食事中とのことで、独りで何人分も食べていたようですよ」

風花「水着で抱きつく……」

桃子「あとでお説教ですね」

亜利沙「その……はい」

亜利沙「以上でニュースを終わります。ここまでのお相手は、キャスターの松田亜利沙と」

風花「アシスタントの豊川風花と」

桃子「同じくアシスタントの周防桃子でした」

亜利沙「それでは皆様、また会う日まで。ご機嫌よう」ﾍﾟｺｯ

…………
ﾊｲ、ｵﾂｶﾚｻﾏﾃﾞｼﾀ

亜利沙風花桃子「お疲れ様でした」

亜利沙「お二人ともありがとうございますぅ！」

風花「こちらこそ。それに、100回おめでとう」

亜利沙「本当にありがとうございます。ほぼ趣味みたいな番組をやらせてもらって、ありさは幸せ者です」

桃子「特別放送じゃなくて良かったの？」

亜利沙「……以前の特別版、最終回の雰囲気が出ちゃったみたいで。100回でやると本当に終わっちゃいそうで」

桃子「そんなことないと思うけど……」

風花「でも、何か用意しておけば良かったかな。ケーキとかお花とか」

亜利沙「いえいえ、お気持ちだけで充分です」

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｰﾝ

桃子「え？」


ｶﾞﾁｬ

玲音「やあ！」

亜利沙「玲音さん！」

詩花「グリュース・ゴット♪」

亜利沙「詩花ちゃんも！　ど、どうされたんですか？」

玲音「番組が100回目だって聞いたから、サプライズだよ」

詩花「おめでとうございます。こちらをどうぞ」

亜利沙「なんと！　ありがとうございます！　ありさ、感激です！」

詩花「あと、もう一つ。これも亜利沙ちゃんに」

亜利沙「え？　何ですか？」

風花「花束、預かっておくね」

亜利沙「あっ、ありがとうございます」

詩花「ZWEIGLANZのグッズです」

亜利沙「ふおおおお！　ありがとうございます！　むちゃくちゃ嬉しいです！」

玲音「松田には何をあげたら喜ぶんだ？　って聞いたら、詩花が絶対こういうのだって」

詩花「私もトゥインクルリズムのグッズが一番嬉しかったので……サインも入れておきました」

亜利沙「ひょええっ！　もう、家宝にします！　松田家代々受け継いでいきます！　ちょっと拝みますね！　ありがたや、ありがたや……」

玲音「松田は面白いなぁ」

桃子「二人とも、このために来てくれたの？」

詩花「いえ、本当にたまたまです。プロデューサーさんに、実は今日この番組が100回目だって、教えていただいて」

桃子「それで花束まで、急に準備できちゃうんだ」

玲音「アタシのSPにかかれば2分だよ」

風花「す、すごいですね」

桃子「グッズも？」

詩花「それは普段から持ち歩いている分です。おそらく、亜利沙ちゃんは既に持ってると思うんですけど」

桃子「多分、いくつあっても嬉しいんじゃない？」

詩花「桃子ちゃんもわかりますか？」

桃子「桃子はよくわからないけど、亜利沙さんが前に言ってたし。使う分と、保存する分と、貸す分と、って」

玲音「へえ、面白いこと考えるね」

詩花「なるほど、貸す分ですか。私も今度からいくつかあるものは常に持ち歩きますね」

風花「真似しなくて良いと思うけど……亜利沙ちゃん、まだ拝んでる……」

おわり