このみ「でも51人って……あ、自分を抜いてるってこと？」

亜利沙「そうですね。客観的に見て頑張ってるとは思いますが、流石に自分のグッズに自分のサインを入れて自分のお宝というのは恥ずかしいですよね」

このみ「たしかにね」

亜利沙「まぁ、パp……父には毎回せがまれるので、リビングには飾らないという条件で、仕方なく書いてはいるんですが」

静香「羨ましいような、そこまで行くと鬱陶しいような」

亜利沙「続いてのニュースです。馬場さん」

このみ「はい」

このみ「馬場このみ、黄門様？」

このみ「アイドル馬場このみが黄門様になっていることが明らかになりました」

このみ「年齢確認のために免許証を見せている様が」

このみ「この免許が目に入らぬか！！のようになっているとのことです」

このみ「なお、アイドル三浦あずさからは未だに年下扱いされている模様です」

静香「常日頃から見せてるんですか？」

このみ「残念ながらそうです。二度見では済まない場合もあるんで、お酒を買うときはなるべく馴染みの所にするようにしています」

亜利沙「それにしても、まだあずささんには誤解されているのですね」

このみ「お酒を飲んでも子ども用のノンアル扱い、免許を見せても精巧なおもちゃ扱い……これ以上どうすれば良いかわかりません」

静香「実際運転してる車に乗せるのはどうですか？」

このみ「以前やろうとしましたが、あずさちゃんが私の車までたどり着けなくて……はぁ」

亜利沙「続いてのニュースです」

静香「最上静香、お弁当の饂飩」

静香「アイドル最上静香がお弁当に饂飩を持ってこようとしていたことが明らかになりました」

静香「これはアニメの次回予告、アイドル春日未来とのやりとりで」

静香「意気消沈気味の最上静香と、ひたすら驚く春日未来との対比が」

静香「非常に面白かった、と評判だったとのことです」

このみ「アニメでは静香ちゃん、うどんのことってどのくらいありましたっけ？」

静香「ほぼなくて……でも、この次回予告で饂飩好きをアピールできて良かったです」

亜利沙「こういうやり取りも良いですね。いかにもわたくしたちらしいかと」

このみ「それにしても、お弁当にうどん……水筒にカラ付きしじみ汁を入れてる人もいましたが、今まで培った常識が疑われますね」

静香「琴葉さんですか？　変わってますね」

亜利沙「……続いてのニュースです」

亜利沙「伊吹翼ら、家が火事」

亜利沙「アイドル伊吹翼らの家が火事になりました」

亜利沙「これは人生ゲームの話で、火事のマスに次々と吸い込まれ」

亜利沙「被害は甚大で、約束手形が増えていったとのことです」

亜利沙「なお、みんな楽しんだ模様です」

静香「驚きましたよ。思わず番組前に確認してしまいました」

亜利沙「原稿には、他の人のニュースはタイトルしか載ってないですからね。気持ちはわかります」

このみ「やってる様子、全部は見れてないですけど、子ども組に混じった風花ちゃんもはしゃいでましたね」

亜利沙「わたくしはその様子を見てはしゃいでましたね」

静香「亜利沙さんはそれで良いのですか？」

亜利沙「もちろんです。続いてのニュースです」

亜利沙「高山紗代子、怖い」

亜利沙「アイドル高山紗代子が怖かった模様です」

亜利沙「これは今年最後の肝試し、と劇場で催された企画で」

亜利沙「ガチで怖がらせに行った高山紗代子が、アイドル島原エレナらを恐怖に陥れ」

亜利沙「あまりのリアクションの大きさに、嬉しいような悲しいような気持ちになったとのことです」

静香「正直、怖かったです」

このみ「そうですね。流石でした」

亜利沙「島原エレナさんは泣き叫んでいましたからね……ホラーには慣れているはずなんですが」

静香「『誰ソ彼ノ淵』に出てるからですか？　でも、それと、お化けはちょっとジャンルが違うような気がします」

このみ「そもそもホラー作品に出演したからと言って、慣れているってことはないでしょ」

亜利沙「それもそうですね……続いてのニュースです」

亜利沙「木下ひなた主催、りんご祭り」

亜利沙「アイドル木下ひなたが、北海道壮瞥町りんご大使に決定」

亜利沙「りんごが事務所宛てに大量に届いたことが明らかになりました」

亜利沙「普通に食べるだけでなく、ジュースにしたりお菓子にアレンジしたりと」

亜利沙「劇場メンバーで美味しくいただいているとのことです」

このみ「春香ちゃんがアップルパイを作ってくれたり、海美ちゃんが特訓と言ってウサギにしたり」

静香「ジュースも美味しいですよね。あと、Jさんはワイルドに皮ごと丸かじりしていました」

亜利沙「そのイニシャルは……ちなみに、ですが、他の大手事務所のアイドルと比較して、『きれいなりんごアイドル』と一部で言われているようです」

このみ「……ああ、もしかして、あの『んご』っていう」

亜利沙「そうですね」

静香「きれいじゃないってことはないと思いますが」

亜利沙「これに関しては見た目じゃないですね。例えば、『きれいな百合子』という言葉もありますし」

このみ「……たしか、Sちゃんのことよね。よく遊びに来る」

亜利沙「はい。七尾百合子さんの見た目は本当に美少女ですから、きっと別の点を見てるんですよ」

静香「なるほど。すごく納得しました」

このみ「いや即答って、それはそれでどうなの？」

亜利沙「以上でニュースを終わります。ここまでのお相手は、キャスターの松田亜利沙と」

このみ「アシスタントの馬場このみと」

静香「同じくアシスタントの最上静香でした」

亜利沙「それでは皆様、また会う日まで。ご機嫌よう」ﾍﾟｺｯ

…………
ﾊｲ、ｵﾂｶﾚｻﾏﾃﾞｼﾀ

亜利沙このみ静香「お疲れ様でした」

亜利沙「お二人ともありがとうございますぅ！　安心感抜群でしたよ」

このみ「本当にね。静香ちゃん、慣れたものよね」

静香「お陰様で、この番組には結構呼ばれてますから……イジられることもよくあるんですけど」

亜利沙「いやっ……そこは取り上げられる、と言っていただけると助かります」

静香「前回も志保がなんか言ってましたし……今日、やり返そうと思ったんですけど、そういう話題がなかったのは残念でした」

このみ「そういう場じゃないわよ」


ひなた「おつかれさまぁ」

亜利沙「ひなたちゃん！　ありがとうございますぅ！」

ひなた「はい、みんなにりんごジュースだべさ」

このみ「ありがとう。作ってくれたの？」

ひなた「できたてほやほやだよぉ」

静香「……うん、おいしい」

亜利沙「染み渡りますね」

ひなた「りんご大使ってすごいねぇ。まだまだたくさんあるべさ」

このみ「他人事みたいだけど……まぁ、なろうと思ってなれるものじゃないし、その感覚はわかるわ」

亜利沙「番組は見てもらえました？」

ひなた「もちろん。みんな、本当に上手だったねぇ。本物のニュース番組みたいなんだわ」

亜利沙「ひなたちゃんも上手ですよ。なんせ当番組準レギュラーですから」

ひなた「そう言ってくれるのは、ありがたいんだけども……あたし、もう1年以上、出てないべさ」

亜利沙「ええっ！」

このみ「え？　亜利沙ちゃん、把握してなかったの？」

亜利沙「いやっ、し、失礼しました。本当ですか？」

ひなた「特番や、オマケには出てたけども、アシスタントは全然だねぇ」

亜利沙「ああ、なるほど。だから出られてない印象がないんですね……またお願いしておきます」

静香「……あの、亜利沙さん」

亜利沙「はい、どうされました？」

静香「私、この番組の出演回数多いですよね？」

亜利沙「そうですね。助かってます」

静香「それで、星梨花も準レギュラーなんですよね」

亜利沙「はい、可奈ちゃんも合わせて3人です」

静香「……」

亜利沙「……え？　どうされました？」

ひなた「静香ちゃんも、準レギュラーになりたいのかい？」

このみ「ああ、そういうこと」

静香「ち、ち、違いますから！　ただ、星梨花と関われる仕事が増えたら嬉しいなと、思ったりして」

亜利沙「なるほど……わかりました！」

静香「！」

亜利沙「また何かあったら、準レギュラーとは別に、お声がけさせてもらいます！」

静香「ありがとうございます……あれ？」

おわり