1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2024/01/06(土) 02:19:18.414 ID:9yIZldru0.net
ぼっち「す、すみません、その…、階段で転んじゃった時に咄嗟に手を突いちゃって…け、けど平気ですから」
虹夏「いや、手首すごく腫れちゃってるじゃん、全然平気じゃないでしょっ」
リョウ「うん、これじゃギター弾くのは無理だよ、ぼっち」
喜多「そうよひとりちゃん、練習は休んで病院いかないと」
ぼっち「け、けど…、週末スターリーでライブありますし…、だ、大丈夫です。
ギターは全然弾けますからっ、っ…」
虹夏「いや絶対だめだって、めちゃくちゃ痛そうな顔してるじゃん」
虹夏「いや、手首すごく腫れちゃってるじゃん、全然平気じゃないでしょっ」
リョウ「うん、これじゃギター弾くのは無理だよ、ぼっち」
喜多「そうよひとりちゃん、練習は休んで病院いかないと」
ぼっち「け、けど…、週末スターリーでライブありますし…、だ、大丈夫です。
ギターは全然弾けますからっ、っ…」
虹夏「いや絶対だめだって、めちゃくちゃ痛そうな顔してるじゃん」
2: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2024/01/06(土) 02:20:42.419 ID:9yIZldru0.net
リョウ「その腫れじゃ明後日までにはよくならないだろうし、仕方ない。
誰かぼっちのギターの代わり、誰かヘルプ頼めないかな」
喜多「いや、けどひとりちゃんの代わりにギター弾いてくれる人なんて、そんな人…」
虹夏「リョウ、誰か知り合いいないの?」
リョウ「うーん、前のバンドメンバーとは揉めちゃって今さらヘルプは頼めないしな…」
虹夏「そっか…、あ、そうだ、お姉ちゃん…、いや…、ブランクありすぎて無理か…、けど、そうなると確かに、うーん」
ぼっち「や、やっぱりわたしが…、だ、大丈夫です。だんだん痛み弾いてきた気がしますし」
虹夏「いやだからだめだって、ひとりちゃん。仕方ない…今回のライブは中止に」
廣井「こんちわー!!」
誰かぼっちのギターの代わり、誰かヘルプ頼めないかな」
喜多「いや、けどひとりちゃんの代わりにギター弾いてくれる人なんて、そんな人…」
虹夏「リョウ、誰か知り合いいないの?」
リョウ「うーん、前のバンドメンバーとは揉めちゃって今さらヘルプは頼めないしな…」
虹夏「そっか…、あ、そうだ、お姉ちゃん…、いや…、ブランクありすぎて無理か…、けど、そうなると確かに、うーん」
ぼっち「や、やっぱりわたしが…、だ、大丈夫です。だんだん痛み弾いてきた気がしますし」
虹夏「いやだからだめだって、ひとりちゃん。仕方ない…今回のライブは中止に」
廣井「こんちわー!!」
3: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2024/01/06(土) 02:21:56.377 ID:9yIZldru0.net
廣井「ってあれー?どしたの、みんなそんな暗い顔して」
虹夏「あ、廣井さん、すみません今かまってる暇ないんで」
喜多「ええ、すみませんけど、しばらくあっち行っててもらえますか?」
廣井「って2人とも何時にもまして冷たくてひどい!えーなに、どうしたの!?きくりおねーさん
に教えてごらん!」
リョウ「実はかくかくしかじかで」
廣井「あー、そういうことか、駄目だよーぼっちちゃん。そんな状態でギターなんか弾いたらケガが
ますます悪化しちゃうって。今回のライブは諦めなって」
ぼっち「けど、けど…、みんな、一生懸命頑張ってきたのに…、お客さんも来るのに…、
わたしのせいで中止だなんて…」
廣井「あー…」
虹夏「仕方ないよ、ぼっちちゃん。STARRYでのライブはこの先、何回だって出演できるし、
お客さんにも事情話して謝ればわかってくれるよ」
ぼっち「けど…、けど…」
廣井「えーっと、あーそうだ、それじゃぼっちちゃん、こういうのはどうかな」
……
虹夏「あ、廣井さん、すみません今かまってる暇ないんで」
喜多「ええ、すみませんけど、しばらくあっち行っててもらえますか?」
廣井「って2人とも何時にもまして冷たくてひどい!えーなに、どうしたの!?きくりおねーさん
に教えてごらん!」
リョウ「実はかくかくしかじかで」
廣井「あー、そういうことか、駄目だよーぼっちちゃん。そんな状態でギターなんか弾いたらケガが
ますます悪化しちゃうって。今回のライブは諦めなって」
ぼっち「けど、けど…、みんな、一生懸命頑張ってきたのに…、お客さんも来るのに…、
わたしのせいで中止だなんて…」
廣井「あー…」
虹夏「仕方ないよ、ぼっちちゃん。STARRYでのライブはこの先、何回だって出演できるし、
お客さんにも事情話して謝ればわかってくれるよ」
ぼっち「けど…、けど…」
廣井「えーっと、あーそうだ、それじゃぼっちちゃん、こういうのはどうかな」
……
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4: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2024/01/06(土) 02:23:49.001 ID:9yIZldru0.net
……
星歌「ぼっちちゃんがケガ!?おいおい、大丈夫なのか!?」
PA「ええ、とてもじゃないですけどギターが弾ける状態じゃなかったみたいで、さきほど
親御さんが迎えに来られてそのまま病院に」
星歌「買い出しに言ってる間にそんなことが…、まあ、仕方ない。週末のライブは結束バンドの出演は中止に…、
ってあれ?けど練習場からぼっちちゃんのギターの音、してないか?」
PA「ええっと、その…実は」
練習場
廣井「…、まあ、こんな感じでどうかなー」ジャーン
虹夏「ええ…、うそ…」
喜多「廣井さん、え、なんでそんな一発であわせてくるなんて」
廣井「いやーこれでも一応プロだしねー、どう?ちょっとは見直したー?じゃ、当日はこんな感じで。って、あれ、せんぱーい、うぃーす!」
星歌「おい…、どういうことだ…、何やってんだ廣井」
廣井「あーうん、先輩。今週末のライブ、ぼっちちゃんのギターのヘルプで、私が出ることなったからよろしくー」
星歌「はああ!?」
星歌「ぼっちちゃんがケガ!?おいおい、大丈夫なのか!?」
PA「ええ、とてもじゃないですけどギターが弾ける状態じゃなかったみたいで、さきほど
親御さんが迎えに来られてそのまま病院に」
星歌「買い出しに言ってる間にそんなことが…、まあ、仕方ない。週末のライブは結束バンドの出演は中止に…、
ってあれ?けど練習場からぼっちちゃんのギターの音、してないか?」
PA「ええっと、その…実は」
練習場
廣井「…、まあ、こんな感じでどうかなー」ジャーン
虹夏「ええ…、うそ…」
喜多「廣井さん、え、なんでそんな一発であわせてくるなんて」
廣井「いやーこれでも一応プロだしねー、どう?ちょっとは見直したー?じゃ、当日はこんな感じで。って、あれ、せんぱーい、うぃーす!」
星歌「おい…、どういうことだ…、何やってんだ廣井」
廣井「あーうん、先輩。今週末のライブ、ぼっちちゃんのギターのヘルプで、私が出ることなったからよろしくー」
星歌「はああ!?」
5: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2024/01/06(土) 02:24:48.442 ID:9yIZldru0.net
喜多「けど、廣井さん、ベース弾きなのに…、なんでギターも弾けちゃうんですか?」
リョウ「いやベースとギター、両方弾ける人は結構いる。けど、こんなあっさりと合わせてくるなんて、すごすぎる」
虹夏「いや見直しました!ただお風呂借りに来るだけの酒飲みじゃなかったんですねっ」
廣井「いやー妹ちゃん、ほんとおねーさんに似て辛辣になってくるね…」
星歌「え…、おい、お前ら…、正気か?廣井をぼっちちゃんの代わりに出すなんて…」
虹夏「いやあ、けどぼっちちゃん、自分がケガしてライブが中止になるの気に病んでたし、廣井さんがヘルプなら
ぼっちちゃんも抵抗なさそうだったし、いいかなって…」
星歌「いやいやいや…お前ら…、SICKHUCKの…廣井のライブ、見たことないのか…常日頃から酒におぼれてる
廣井をライブに出すってのが何を意味するのか、わかってんのか?」
喜多「え?いや1回みんなで見に行ったことありますよね、すごくカッコよくて…、」
虹夏「うん、それにリョウは、廣井さんのバンドのことよく知ってるよね、色々教えてもらって…、はっ!」
『ごめーん、歌詞とんだー、怒んなようっせーなー』
『新宿ーありがとう カス共最高ー!!マザーファッ〇カー!!』
喜多・虹夏「………」
リョウ「いやベースとギター、両方弾ける人は結構いる。けど、こんなあっさりと合わせてくるなんて、すごすぎる」
虹夏「いや見直しました!ただお風呂借りに来るだけの酒飲みじゃなかったんですねっ」
廣井「いやー妹ちゃん、ほんとおねーさんに似て辛辣になってくるね…」
星歌「え…、おい、お前ら…、正気か?廣井をぼっちちゃんの代わりに出すなんて…」
虹夏「いやあ、けどぼっちちゃん、自分がケガしてライブが中止になるの気に病んでたし、廣井さんがヘルプなら
ぼっちちゃんも抵抗なさそうだったし、いいかなって…」
星歌「いやいやいや…お前ら…、SICKHUCKの…廣井のライブ、見たことないのか…常日頃から酒におぼれてる
廣井をライブに出すってのが何を意味するのか、わかってんのか?」
喜多「え?いや1回みんなで見に行ったことありますよね、すごくカッコよくて…、」
虹夏「うん、それにリョウは、廣井さんのバンドのことよく知ってるよね、色々教えてもらって…、はっ!」
『ごめーん、歌詞とんだー、怒んなようっせーなー』
『新宿ーありがとう カス共最高ー!!マザーファッ〇カー!!』
喜多・虹夏「………」
6: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2024/01/06(土) 02:25:55.316 ID:9yIZldru0.net
廣井「よーし、それじゃぼっちちゃんの代わりにギター演奏頑張るぞー、よしそれじゃ景気づけに
飲みに行こっかな!それじゃ、わたしはこれで…」
星歌「確保っ!」
廣井「え…ってええ!?な、何々、ちょっ、う、動けないんだけどっ」
虹夏「ごめんなさい廣井さん、ほんとごめんなさいっ」
喜多「お願いですからおとなしくしてくださいっ」
廣井「ええ、いや急に何事っ、先輩、この子らどうにかしてくださいよ、
ねえ、先ぱ…、ってあれ…、先輩なんでわたしの手首しばってるんですか…ねえ!?」
星歌「廣井…、お前はこのままこの部屋で缶詰だ。48時間後、つまり明後日のライブ当日までな」
廣井「いや何で!?」
飲みに行こっかな!それじゃ、わたしはこれで…」
星歌「確保っ!」
廣井「え…ってええ!?な、何々、ちょっ、う、動けないんだけどっ」
虹夏「ごめんなさい廣井さん、ほんとごめんなさいっ」
喜多「お願いですからおとなしくしてくださいっ」
廣井「ええ、いや急に何事っ、先輩、この子らどうにかしてくださいよ、
ねえ、先ぱ…、ってあれ…、先輩なんでわたしの手首しばってるんですか…ねえ!?」
星歌「廣井…、お前はこのままこの部屋で缶詰だ。48時間後、つまり明後日のライブ当日までな」
廣井「いや何で!?」
7: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2024/01/06(土) 02:26:14.836 ID:9yIZldru0.net
星歌「当たり前だろっ、あほかお前!泥酔したお前を高校生バンドのヘルプになんか出せるわけないだろっ!
百歩譲って、ぼっちちゃんの代わりに出るのは許したとしても、せめて当日までおとなしくして酒抜いてろっ!」
廣井「いやいや何血迷ったこといってんの先輩っ、ちょ、喜多ちゃん達も放してって」
喜多「ごめんなさい廣井さん!ヘルプで出てくれるのは嬉しいですけど、観客に酒吹きかけるのはちょっと…!」
虹夏「暴れて機材ぶっ壊されるのも勘弁なんでっ、リョウも廣井さん抑えるの手伝ってよっ!」
リョウ「わたしは、そういう路線もありかなって…」
虹夏「いやあほか、アンタはっ」
廣井「ちょちょ、ちょいっ、お願いだから放して、そ、そんな2日も禁酒なんて絶対嫌だっ!ちょ、先輩、みんな
お願いだからあっ!!」
星歌「心配するな廣井、トイレと風呂、3度の食事の時間だけは拘束といてやるから…な?とりあえず、
48時間、じっくり酒抜くだけだから、おとなしくしろ、な?」
廣井「ひいっ、い、い、いやだあああ!!」
百歩譲って、ぼっちちゃんの代わりに出るのは許したとしても、せめて当日までおとなしくして酒抜いてろっ!」
廣井「いやいや何血迷ったこといってんの先輩っ、ちょ、喜多ちゃん達も放してって」
喜多「ごめんなさい廣井さん!ヘルプで出てくれるのは嬉しいですけど、観客に酒吹きかけるのはちょっと…!」
虹夏「暴れて機材ぶっ壊されるのも勘弁なんでっ、リョウも廣井さん抑えるの手伝ってよっ!」
リョウ「わたしは、そういう路線もありかなって…」
虹夏「いやあほか、アンタはっ」
廣井「ちょちょ、ちょいっ、お願いだから放して、そ、そんな2日も禁酒なんて絶対嫌だっ!ちょ、先輩、みんな
お願いだからあっ!!」
星歌「心配するな廣井、トイレと風呂、3度の食事の時間だけは拘束といてやるから…な?とりあえず、
48時間、じっくり酒抜くだけだから、おとなしくしろ、な?」
廣井「ひいっ、い、い、いやだあああ!!」
8: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2024/01/06(土) 02:27:10.564 ID:9yIZldru0.net
48時間後
ライブ控室
廣井「みなさん、お疲れ様です…、本日、ヘルプでギターを務めさせていただく廣井です…」
廣井「本日はどうぞよろしくお願いします…」
喜多・虹夏・リョウ「よ、よろしくお願いします…」
廣井「皆様の足手まといにならないよう、精一杯がんばります…がんばります…から」ボソ…ボソ
喜多・虹夏・リョウ「……」
虹夏「ちょっとおねえちゃん、廣井さん全然別人になってるんだけど、大丈夫なの!?」
星歌「いや大丈夫だって多分。ちゃんと48時間じっくり丁寧にアルコール抜いてシラフに
したから、問題は起こさないはずだ。多分」
虹夏「いや多分って…!」
ライブ控室
廣井「みなさん、お疲れ様です…、本日、ヘルプでギターを務めさせていただく廣井です…」
廣井「本日はどうぞよろしくお願いします…」
喜多・虹夏・リョウ「よ、よろしくお願いします…」
廣井「皆様の足手まといにならないよう、精一杯がんばります…がんばります…から」ボソ…ボソ
喜多・虹夏・リョウ「……」
虹夏「ちょっとおねえちゃん、廣井さん全然別人になってるんだけど、大丈夫なの!?」
星歌「いや大丈夫だって多分。ちゃんと48時間じっくり丁寧にアルコール抜いてシラフに
したから、問題は起こさないはずだ。多分」
虹夏「いや多分って…!」
9: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2024/01/06(土) 02:28:10.373 ID:9yIZldru0.net
ぼっち「お、おつかれさまです、みなさん」
喜多「あ、ひとりちゃん!腕の調子は大丈夫なの!?」
ぼっち「あ、だ、大丈夫です。病院行ったら、ただの打撲で、しばらく安静にしてたらすぐよくなるって…」
虹夏「ほんと、よかったー」
ぼっち「きょ、今日のライブには出れなくて残念ですけど、フロアの後ろのほうでお、
応援してますから…お、おねーさんも頑張ってください…」
廣井「……は、はい」
廣井「いややっぱ無理…わたしが人様のバンドのヘルプなんて、
私がギター弾いても絶対盛り上がらないだろうし…そもそもライブなんかより
日本は年金問題をうんぬん…」ボソ…ボソ
喜多「いや普段と変わりすぎですよね…というかこれが素なんですか…ほんとに?」
リョウ「これなら酒入ってる普段の状態のほうがいいんじゃあ」
ぼっち「(……)」
喜多「あ、ひとりちゃん!腕の調子は大丈夫なの!?」
ぼっち「あ、だ、大丈夫です。病院行ったら、ただの打撲で、しばらく安静にしてたらすぐよくなるって…」
虹夏「ほんと、よかったー」
ぼっち「きょ、今日のライブには出れなくて残念ですけど、フロアの後ろのほうでお、
応援してますから…お、おねーさんも頑張ってください…」
廣井「……は、はい」
廣井「いややっぱ無理…わたしが人様のバンドのヘルプなんて、
私がギター弾いても絶対盛り上がらないだろうし…そもそもライブなんかより
日本は年金問題をうんぬん…」ボソ…ボソ
喜多「いや普段と変わりすぎですよね…というかこれが素なんですか…ほんとに?」
リョウ「これなら酒入ってる普段の状態のほうがいいんじゃあ」
ぼっち「(……)」
10: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2024/01/06(土) 02:29:28.770 ID:9yIZldru0.net
ライブ中
虹夏「み、みなさん、今日はギターの後藤ひとりちゃんが諸事情でライブに出れなくなったんで、急遽
ヘルプの方がギターを担当しますけど、普段通り頑張って演奏しますんで、聴いてくださいっ、
まずは最初の曲から…」
……
『…っ♪、…っ♪』
廣井「……」
虹夏「(ええ…、廣井さん…めっちゃ丁寧な演奏してる…普段の破天荒さはどこへ…)」
喜多「(出過ぎず引っ込み過ぎずの絶妙な演奏してる…なんなの人)」
リョウ「(一音足らずミスしないで、テンポも機械みたいに全然ぶれないの…、なんか逆に怖い…)」
虹夏「み、みなさん、今日はギターの後藤ひとりちゃんが諸事情でライブに出れなくなったんで、急遽
ヘルプの方がギターを担当しますけど、普段通り頑張って演奏しますんで、聴いてくださいっ、
まずは最初の曲から…」
……
『…っ♪、…っ♪』
廣井「……」
虹夏「(ええ…、廣井さん…めっちゃ丁寧な演奏してる…普段の破天荒さはどこへ…)」
喜多「(出過ぎず引っ込み過ぎずの絶妙な演奏してる…なんなの人)」
リョウ「(一音足らずミスしないで、テンポも機械みたいに全然ぶれないの…、なんか逆に怖い…)」
11: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2024/01/06(土) 02:29:48.023 ID:9yIZldru0.net
……
虹夏「あ、ありがとうございましたー、またよろしくおねがいしまーす」
パチパチパチ
廣井「……」
喜多「(大きな失敗なく全曲終えてよかった…けど、廣井さん、ライブ中、一言もしゃべらなかった…)」
虹夏「(曲の合間のトーク中も、話降るなオーラ出してて声かけられなかった…、ほんとにただギター演奏に徹してた…)」
リョウ「(終始、目立たないように裏方に徹してるの逆に怖かった…)」
虹夏「あ、ありがとうございましたー、またよろしくおねがいしまーす」
パチパチパチ
廣井「……」
喜多「(大きな失敗なく全曲終えてよかった…けど、廣井さん、ライブ中、一言もしゃべらなかった…)」
虹夏「(曲の合間のトーク中も、話降るなオーラ出してて声かけられなかった…、ほんとにただギター演奏に徹してた…)」
リョウ「(終始、目立たないように裏方に徹してるの逆に怖かった…)」
12: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2024/01/06(土) 02:30:17.483 ID:9yIZldru0.net
フロア後方
星歌「(廣井のやつ…、おとなしくして、ヘルプらしく最後までそつなくギターの演奏こなした
みたいだな、やっぱ酒抜いておいて正解だったか)」
星歌「(けど、ぼっちちゃん。落ち込んでるんだろうな、知らない仲じゃないとはいえ、
自分の代わりにほかの誰かにギター演奏を任せるなんて嫌だったろうし…、
内心、今日のライブは観に来たくもなかったんじゃあ…ん?)」
ぼっち「………」
星歌「(あれ…けどそんな感じじゃないな、てかずっとライブ演奏を集中して聴いてたのか…、
それになんか心なしか顔が赤いような…なんで…?)」
ぼっち「…っぱすごい、…っこいい」ボソボソ
星歌「へ…?ぼっちちゃん、今何か言った?」
ぼっち「え!?あ、い、いや…べ、別にその…なんでも…ないです…///」
星歌「(廣井のやつ…、おとなしくして、ヘルプらしく最後までそつなくギターの演奏こなした
みたいだな、やっぱ酒抜いておいて正解だったか)」
星歌「(けど、ぼっちちゃん。落ち込んでるんだろうな、知らない仲じゃないとはいえ、
自分の代わりにほかの誰かにギター演奏を任せるなんて嫌だったろうし…、
内心、今日のライブは観に来たくもなかったんじゃあ…ん?)」
ぼっち「………」
星歌「(あれ…けどそんな感じじゃないな、てかずっとライブ演奏を集中して聴いてたのか…、
それになんか心なしか顔が赤いような…なんで…?)」
ぼっち「…っぱすごい、…っこいい」ボソボソ
星歌「へ…?ぼっちちゃん、今何か言った?」
ぼっち「え!?あ、い、いや…べ、別にその…なんでも…ないです…///」
13: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2024/01/06(土) 02:30:37.280 ID:9yIZldru0.net
後日
喜多「ひとりちゃん、腕のケガ治ったんだって?」
ぼっち「え、ええ…今日からギター弾いても大丈夫だってお医者さんが」
リョウ「ほんとだ、腕の腫れが引いてる」
虹夏「ほんと、良かったー」
星歌「ああ、よかったね、ぼっちちゃ…」
廣井「こんちはー!」
喜多「ひとりちゃん、腕のケガ治ったんだって?」
ぼっち「え、ええ…今日からギター弾いても大丈夫だってお医者さんが」
リョウ「ほんとだ、腕の腫れが引いてる」
虹夏「ほんと、良かったー」
星歌「ああ、よかったね、ぼっちちゃ…」
廣井「こんちはー!」
14: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2024/01/06(土) 02:31:26.881 ID:9yIZldru0.net
星歌「あーまたうっせーのが来やがったな」
廣井「えー先輩、相変わらずひどいなー、ってあれー!ぼっちちゃん、腕のケガ治ったんだ、よかったねー」
ぼっち「え、ええ、あ、あのっ、おねえさん…、この間のライブ、その…あ、ありがとうございました」
廣井「ん?ライブ…?」
ぼっち「え、ええあの、わ、わたし代わりにヘルプでギター弾いてくれて…
そ、それで、この間のライブ、フロアの後ろで聴いてて…、」
ぼっち「そ、その、おねえさんのギター…、正確で丁寧で…、わたしの演奏と全然違って…、
すごく勉強になったっていうか…、あの…それで…や、やっぱりおねえさん、すごいなって…おもって…その」
廣井「……ぼっちちゃん…、ええっと、何の話?」
ぼっち「え…?」
廣井「えー先輩、相変わらずひどいなー、ってあれー!ぼっちちゃん、腕のケガ治ったんだ、よかったねー」
ぼっち「え、ええ、あ、あのっ、おねえさん…、この間のライブ、その…あ、ありがとうございました」
廣井「ん?ライブ…?」
ぼっち「え、ええあの、わ、わたし代わりにヘルプでギター弾いてくれて…
そ、それで、この間のライブ、フロアの後ろで聴いてて…、」
ぼっち「そ、その、おねえさんのギター…、正確で丁寧で…、わたしの演奏と全然違って…、
すごく勉強になったっていうか…、あの…それで…や、やっぱりおねえさん、すごいなって…おもって…その」
廣井「……ぼっちちゃん…、ええっと、何の話?」
ぼっち「え…?」
15: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2024/01/06(土) 02:32:00.249 ID:9yIZldru0.net
廣井「ギターのヘルプ…?あー、そういえばそんな約束したような気がしなくもないけど…
あれー?そういえば、ライブにでた記憶ないんだけど?あれって結局どうなったんだっけー?」
ぼっち「え…ええ…?」
喜多「シラフの頃の記憶はなくなるんですね…廣井さんって。普通逆なんじゃあ」
リョウ「うん、やっぱりこっちのほうがしっくりくる」
星歌「ふつう逆なんだけどな…、ああ、シラフの時は若干可愛げがあるんだけどな、
仕方ない…また抜いてみるか、酒」
廣井「ひっ、先輩、何…何、なんか顔怖いっ、なんで腕つかむの、って、痛い痛いっ!!」
虹夏「あーやっぱり同一人物とは思えない…」
おわり
あれー?そういえば、ライブにでた記憶ないんだけど?あれって結局どうなったんだっけー?」
ぼっち「え…ええ…?」
喜多「シラフの頃の記憶はなくなるんですね…廣井さんって。普通逆なんじゃあ」
リョウ「うん、やっぱりこっちのほうがしっくりくる」
星歌「ふつう逆なんだけどな…、ああ、シラフの時は若干可愛げがあるんだけどな、
仕方ない…また抜いてみるか、酒」
廣井「ひっ、先輩、何…何、なんか顔怖いっ、なんで腕つかむの、って、痛い痛いっ!!」
虹夏「あーやっぱり同一人物とは思えない…」
おわり
転載元:虹夏「ぼっちちゃんがケガっ!?」ぼっち「は、はい…すみません」
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