泰葉「ふふ、ヒロミちゃん、竜族なのに知らないの、何だか面白いね」

ヒロミ「え？」

泰葉「鯉って中国の神話でね、激しい滝を登り切ると龍になるって言われてるんだよ」

ぷちやす「ｱﾒﾊﾟ」

泰葉「それはギャラドス……あながち間違いじゃないけど…」

ヒロミ「へぇ……龍……言われてみれば確かにちょっと似てるかも、鯉のぼり」

泰葉「立身出世を願って、こどもの日には鯉のぼりを飾る風習……まぁ、基本的には少し早めに出すおうちが多いみたいだけどね」

ぷちかれ「ﾋﾛﾐｰ」

ヒロミ「わ、何これ、兜？」

加蓮「新聞紙のね…でもやめといた方がいいと思うんだけど…」

ぷちかれ「ｶﾌﾞｯﾃ」ﾊｲｯ

ヒロミ「うう……燃えたりしないかな…」

泰葉「指輪で力は抑えてるんだし、焦げるくらいじゃないかな」ｱﾊﾊ

P「お、皆いるな。柏餅買ってきたぞ、柏餅」

ぷちかれ「ﾀｹﾅｶ」ﾕﾋﾞｻｼ

P「ああ、こっちは炊き込みご飯にするって響子がな…まぁ、一旦ここに置いとくんだが」

加蓮「行事食に拘るねえ」

P「こういうのは人数いるとやりたくならないか？一人でやってもつまんないだろ」

加蓮「それはいいけど私達女の子じゃん」

P「こどもの日はこどもの日だから男女関係ないんだなこれが」

泰葉「つまりひな祭りと合わせると2回節句の日があるんだよね、女の子」

ぷちやす「ﾊﾟﾈｪ」

ぷちかれ「ﾊﾟﾚｪ?」

ヒロミ「ちょっとお得だね…って、泰葉さんは浮かない顔だけど」

泰葉「子役時代はどっちの節句もお仕事で引っ張りだこだったなあ…雛人形…五月人形…私は人形……？」ﾊｲﾗｲﾄｵﾌ

加蓮「あ、泰葉の人形スイッチ入っちゃった…おーい、戻ってこーい、柏餅なくなるよー」

P「お、向かいのマンションにも鯉のぼりあるな、ちょっと小ぶりだけど窓から見えるぞ」

ヒロミ「あんまり大きいとご近所迷惑とかなのかな、やっぱり」

P「何にせよ祈念はいいことだがな………んん？」

ヒロミ「どうしたの？」

P「一匹変なのがくっついてる様な…」

～その鯉のぼり～

ちぇり「ﾋｰﾔｰｧｰ!」ｷﾞｭｰｯ

鯉のぼり「ﾊﾀﾊﾀ」

鯉のぼりB「ﾋﾗﾋﾗ」

ちぇり「ﾋｰﾔｰｧｰ!!」ｷﾞｭｰｯ!

～事務所～

双眼鏡P「……ああ、ちぇりだ…」

加蓮「丁度あるよ、鎧兜、五月人形の」

P「5月はこれ装備させるか……」

泰葉「どうしましょう、私、ちょっと飛んで助けに…」ﾌﾜｯ…

P「いやお前も風の能力だろそれ」

※余計怖がる。

おわれ。