1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/04(月) 22:03:24.83 ID:wHNQUu/k0
向井拓海「ちょっと、何すんだよ!!」

兵藤レナ「あら、拓海ちゃん肌スベスベね。うらやましいわー」ツツーッ

拓海「ひあああっ!」
篠原礼「うふふっ、いい声ね……お姉さんにもっと聞かせて?」スルッ

拓海「ちょ、篠原さんどこ触ってんだよ!!」
礼「まあまあ。減るモノじゃないでしょう?」ウフフ
レナ「あ、そういえば明日拓海ちゃんもオフでしょ? 皆で買い物でもいかない?」
2: ◆r4vICyDKLo 2013/11/04(月) 22:08:49.84 ID:wHNQUu/k0
拓海「だから話を………」
礼「つれないわねぇ……お姉さん悲しいわ」
レナ「大丈夫、悪いようにはしないから…」
拓海「いい加減にしろよ!!」
礼「まぁ」
拓海「アタシは真剣なんだよ! ユニットを組んだのは、アンタらのオモチャになるためじゃねえ!!」
レナ「そんなつもりは……」
4: ◆r4vICyDKLo 2013/11/04(月) 22:10:21.97 ID:wHNQUu/k0
拓海「やる気が感じられねーんだよ、アンタたちには! アンタらがそんなんなら、アタシは組めない。 Pには悪ぃが、この仕事降りるぜ!!」ツカツカ
ルキトレ「あの、向井さん……」オロオロ
拓海「Pにはアタシから言っておく。じゃあな!」
バァンッ!!
礼「怒らせちゃったわね……」
レナ「やりすぎたか……どうしよ」
礼「レナがやりすぎるからよ」
レナ「それ礼が言うの……? ま、しょうがないか。じゃあ明日は予定通り二人で、ってことで」
礼「そうね」
………
……………
…………………
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5: ◆r4vICyDKLo 2013/11/04(月) 22:13:32.23 ID:wHNQUu/k0
―――― 翌日 事務所
P「……なるほど」
拓海「アンタには悪いが、あんな連中と組むなんざアタシはごめんだね」
P「随分ご機嫌斜めだな」ヤレヤレ
拓海「とにかくこの仕事、やるならアタシ一人で充分だ。 文句はねえよな?」
P「………」
拓海「どうなんだよ」
P「拓海の言いたいことは分かったよ」
拓海「そうかよ。 じゃ、そういうことだから」ガタッ
P「まぁそう慌てるなって。 今日はオフだろ?ちょっと付き合ってくれ」
拓海「は?」
6: ◆r4vICyDKLo 2013/11/04(月) 22:18:53.85 ID:wHNQUu/k0
………
……………
…………………
―――― スポーツジム
拓海「こんなとこ連れてきてどうすんだよ」ムスーッ
P「見てみろ」
拓海「………っ」
礼「……ハッ……ハッ……」
トレーナー「いいペースですよ。ラスト1km!」
礼「………分かったわ……ハァッ……」
7: ◆r4vICyDKLo 2013/11/04(月) 22:23:58.48 ID:wHNQUu/k0
拓海「篠原さん………」
P「あっちにもいるぞ」
拓海「!」
レナ「38……39……っ」
ベテトレ「足が上がり切っていないぞ。もっとしっかり」
レナ「はい………っ!」
拓海「兵藤さんまで…… 二人とも今日は休みっつってたのに」
P「もちろん二人とも……拓海を入れて三人とも休みだ。あれは自主トレ」
拓海「はぁ?なんでそんなこと……」
P「決まってるだろ。拓海に追いつくためだ」
拓海「! あ、アタシに?」
8: ◆r4vICyDKLo 2013/11/04(月) 22:33:34.28 ID:wHNQUu/k0
P「ああ。ユニット結成が決まってすぐ位からだな、自主トレが始まったのは」
拓海「何で……」
P「………なぁ拓海。拓海のこれだけは人に負けないって点は何だ?」
拓海「あん?……そりゃあ、度胸と根性だぜ!」
P「そっか……話は変わるんだけどな、 レナさんがこの業界に入る前カジノ船のディーラーやってたのは知ってるよな」
拓海「……まあ、知ってるけど」
P「ディーラーっていうのはゲームを進行するだけじゃなくて、時には直接客とギャンブル勝負をしなきゃならない。 何百万って大金を賭けてな」
拓海「………もちろん、円じゃねえよな」
P「もちろんドルだ」
拓海「………」
9: ◆r4vICyDKLo 2013/11/04(月) 22:41:29.81 ID:wHNQUu/k0
P「もちろん一度や二度じゃない。 そんな大勝負を、レナさんは何度も潜り抜けて来たんだそうだ。 度胸のすわり方なら、拓海にも引けは取らないだろうな」
拓海「…………」
P「それと礼さんな。 趣味が社交ダンスなんだが、社交ダンスって見たことあるか?」
拓海「…………テレビで何回か」
P「どんな感じだった?」
拓海「はぁ……? なんかこう、ヒラヒラしてて……アタシにはよく分かんねえ」
P「華やかな感じ」
拓海「そうそれ!」
11: ◆r4vICyDKLo 2013/11/04(月) 22:59:52.05 ID:wHNQUu/k0
P「もちろんそれも特徴の一つだけどそれだけじゃない」
拓海「あん?」
P「大学で友達がやってたんだけどな。 まともにステップを踏めるようになるまで、 死ぬほど地味な反復練習が必要なんだそうだ」
P「でも本番……競技会では、その努力の跡を見せてはならない。 あくまで優雅に、スマートに……まるで誰かみたいだと思わないか?」
拓海「………篠原さん」
12: ◆r4vICyDKLo 2013/11/04(月) 23:08:23.42 ID:wHNQUu/k0
P「そう。だから、ステージにかける根性は拓海にだって負けないさ」
拓海「…………」
P「だけど、あの二人も決して拓海にはかなわない点がある」
拓海「………何だよ、それ」
P「その答えがあの自主トレさ」
拓海「あっ………!」
P「そう………体力面だけはどうしてもな。 年齢的なものもあるし………っていうと物凄い眼で睨まれるんだが」ボソッ
拓海「………そうか、だから休みの日も……」
13: ◆r4vICyDKLo 2013/11/04(月) 23:16:26.99 ID:wHNQUu/k0
P「そういうことだ。 負けん気で言ったら、三人ともいい勝負だな」
拓海「…………」
P「互いの長所を伸ばし、高め合う…… 『ワイルド・レディース』は、そういうユニットにしたいと俺は思ってるんだが」
拓海「…………帰る」クルッ
P「拓海?」
拓海「安心しな。もう、ワガママは言わねえよ」
14: ◆r4vICyDKLo 2013/11/04(月) 23:25:27.57 ID:wHNQUu/k0
………
……………
…………………
―――― 翌日 事務所
拓海「すみませんでした!」ペコッ
礼&レナ「「?」」
拓海「アタシ二人のことも知らないで、生意気なこと言って……」
レナ「ひょっとして、おとといのこと? 別に気にしなくてもいいのに!私たちがからかいすぎたのがイケナイんだし……」
拓海「いや、これはアタシなりのケジメなんで」
礼「真面目なコねぇ……お姉さん嫌いじゃないわ、そういうの」
拓海「だから二人の足引っ張らねえように、アタシも気合い入れ直します!」
15: ◆r4vICyDKLo 2013/11/04(月) 23:31:02.22 ID:wHNQUu/k0
レナ「ありがとう、拓海ちゃん。 じゃあこれは、私たち二人から仲直りのしるし」ススッ
拓海「何スかコレ……?」
礼「レナと二人で選んだの。開けてみて?」クスッ
拓海「………髪留め?」
レナ「今度の衣装に合うかと思ってねー」
拓海「あ、ありがとうございます。 ………レナさん、礼さん」
礼「………ホントにかわいいわぁ」ギュッ
拓海「うぷっ!?」
レナ「あっ、礼ったらずるいわ!私も!!」ムギュッ
拓海「うむっ!!!」
キャーキャー………
P「雨降って地固まる……といったところかな」ズズーッ
ちひろ(あやしい……プロデューサーさんに限って綺麗な話で終わるはずが……)
16: ◆r4vICyDKLo 2013/11/04(月) 23:40:49.63 ID:wHNQUu/k0
………
……………
…………………
―――― 一か月後 事務所
P「………」ソワソワ
??「ただいまー!!」バァンッ
P「遅いぞ愛海!もう始まるぞ!!」
棟方「ごめんごめん!さ、早くテレビテレビ!!」

プチッ
テレビ『さあお次は注目の新ユニット! 『ワイルド・レディース』の登場だぁぁぁ!!』
ウォオオオオオオオ
P「うひょーーー!!」
愛海「おっ○いがいっぱい!おっ○いがいっぱい!!」
17: ◆r4vICyDKLo 2013/11/04(月) 23:44:14.74 ID:wHNQUu/k0
P「いやー拓海がユニット解散するとか言い出したからマジ焦った」
愛海「そうなってたらこの桃源郷は拝めなかったんだね! グッジョブプロデューサー!」グッ
P「おうともよ。これを電波に乗せないまま解散させたらプロデューサーの名折れだわ」
愛海「そうだね!!」
オーッパイ!オーッパイ!!
オーッパイ!オーッパイ!!
ちひろ「ダメだこりゃ」
おしまい
転載元:モバP「ワールドワイルド・スーパーガール」
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