加蓮「ほたるちゃん、朋さん…その、えーと…」

朋「聞いたわよ～、ポテトに出番食われたって！あたしの相方に何やってくれてんのかな～」ﾑﾆｰ

加蓮「いふぁいいふぁいホ○ふぁん」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

ほたる「えっ……朋さん、そっちのケが…？」

朋「あたし女の子だから！！…確かにちょっと胸はアレだけど…」

加蓮「ごめんなさい代わりじゃないけど、プロデューサーに連絡付けといたからさ、またいつでもラジオ、遊びに来てよ」

朋「また上の空になったりしないでしょうね」

加蓮「し、しないよ！これでも普段はちゃんとアシスタントできてるんだから！……多分」

朋「ま、ポテトに免じて許してあげるけど！ね、ほたるちゃん」

ほたる「えっ、許しちゃうんですか」

加蓮「許されないんですか」

朋「ほたるちゃん…こうなると意外と意固地だからね…」

ほたる「そもそもの話、今日に限ってCMがポテトだったことが不幸の始まりだと思うんです…」

加蓮「そんな事ないもん」

ほたる「加蓮さんにはわかりますか、ゲストにやって来たラジオで全てをポテトに食べられるアイドルの気持ちが」

加蓮「え、ポテトはほら…食べるものだし…？」ﾀｼﾞｯ

ほたる「加蓮さん……」ｽﾞｰﾝ

小梅「たーたーりーじゃー……」ﾇｳｯ

加蓮「うわぁ！！！！？」ﾋﾞｸｩ

朋「こ、小梅ちゃん…いつの間に加蓮ちゃんの背後に…」

小梅「えへ……何だか楽しそうだったから…つい…」

加蓮「心臓止まったってば………ごめんねほたるちゃん、急に大声出して……」

ほたる「」

加蓮「ほたるちゃん？」

朋「あ、ビックリして気絶してる…」

加蓮「ちょっ、大丈夫！？ねえって！」ﾕｻﾕｻ

朋「ほたるちゃん、昔色々あったから大声に弱いのよね…まぁ、ソファにでも寝かせて少しすればよくなるでしょ。…あ、何か用事があるならバケツにお水タメれば」

加蓮「起こし方」

～～～

～同時刻・社用車～

P「加蓮のヤツ、改めて謝りたいから事務所で降ろしてくれって言ってたけど…大丈夫かね」

みりあ「加蓮ちゃんなら大丈夫だよ、ちゃんとごめんなさいして仲直り！だからプロデューサーも、そんなに不安そうにしないで～」

P「ああ、スマン……不安なのはその、ちょっと別件でな」

みりあ「べっけん？」

P「全国配信とは言え、そんなにデカい案件ってわけでもないんだ……一応関係者にそりゃ財閥だったりとかもいるにはいるが……だからって……なあ」

みりあ「えっと、何の話？」

P「スタッフにも聞いたんだけどな…誰も知らなかったらしいんだよ」

みりあ「何を？」

P「マ◯クフライポテトのCMが流れること」

みりあ「……えっ？」

P「余りに不可思議だよなぁ……どこかの番組と間違えた…とかだったら大事だぞ…？」

～～～

～少し遡って、おまけ放送中～

加蓮『それでポたるちゃんはさ』

ほたる『はい、何でしょう』

みりあ『ほたるちゃん、加蓮ちゃんにちゃんと注意しないと』

ほたる『えっ、あ…あの、加蓮さん』

加蓮『カーネルおじさん？それはチキンでしょ？』

ほたる『みりあちゃん、ひょっとしたら加蓮さんの耳が……私の不幸のせいで…』ｱﾜﾜ

みりあ『うん、それは大丈夫だと思う』

～翌朝・朋の自宅～

朋「ふぁ……結局ほたるちゃんをなだめるのに遅くまで通話しちゃってたわね…ねむ…」

朋「でも朝の占いは見逃せないからね……TVTVっと」ﾋﾟｯ

『本日のニュース、ホットラインはこちら…』

朋「あ、まだちょっと早かったかしら…まぁいいわ、このままつけとこ…」

『一時的な電波障害により、ラジオ番組のCMが入れ替わる事故が発生したとの事です』

朋「………ん？」

『調べによりますと、該当の番組は…………と赤城みりあのみりラジ！の2番組で…互いに放送される予定だったCMが入れ替わったものと見て、調べを進めています。こういったトラブルは過去に例がなく……』

朋「超大御所の番組じゃない……事務所、大丈夫かな……」

～～～

～事務所～

りあむ「やみの極みだよ……」ｽﾞｰﾝ…

加蓮「ま、まぁ良かったじゃん…注目度の高い大御所の番組だよ、ウチだと泰葉くらいしかマトモに話せないレベルの…」

りあむ「そんな大御所をドン引きさせちゃったんだぞ！よりによってそんな高尚極まりない番組のCMでぼくのOTAHEN アンセムのサビを流しちゃうなんて！全国区できたないだの下品だの脳が腐るだのとこき下ろされる気持ちがわかってたまるかわーん！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ!

加蓮「ま、まぁ……視聴者の層が完全に違うだろうしね……流石にアレを流しちゃうのは…」

りあむ「いっそ流れてくれればいいんだよ！水に！うんこならそれくらいできんだろ！何でよりにもよってあんなところで流れちゃうんだ！いっそ死ぬか！？ぼくなんかが死んだって2、3秒くらいしか気にされない自信があるから死なないけど！！むしろ生にしがみつくけど！！」

加蓮「あーもう！事故だって言ってるんだから気にしないの！それにさ」

りあむ「うぃ…？」

加蓮「みりあちゃんのラジオであんな曲流しても、結局事故なのは変わらないよね？」

りあむ「あ、ハイ。それはもう、もちろん」

加蓮「一方流れた方のラジオはハッキリ言ってりあむのファンなんてこれっぽっちも聴いてないと思う、多分」

りあむ「さりげに加蓮ちゃんも酷いな！少しくらいいるかもしれないだろ！いないと思うけど！」

加蓮「つまり私が言いたいのはね、みりあちゃんの番組でみりあちゃんの前でうんこするのと別にりあむのことよく知らない人達の前でうんこするのと、どっちがマシかって話」

りあむ「まず加蓮ちゃんにうんこって言わせてしまう自分が情けないよ」

加蓮「ね、どっちがマシだと思う？」

りあむ「どっちも嫌に決まってるだろ！！誰だ責任者！Pサマか！それとも別のエライ人か！何だったらその人の前でやってやるよチクショー！！やっぱり恥ずかしいからトイレがいい！アイドルはトイレ行かないけど！！」

ｷﾞｬｰｷﾞｬｰﾜｰﾜｰ!!!

P「外まで筒抜けだぞ、うんこだのトイレだの…」ｶﾞﾁｬﾘ

みりあ「2人ともお腹痛いの？だいじょうぶー？」

りあむ「みりあちゃん…天使かよ…もう有象無象なんて知ったこっちゃないやい！てか、曲の文句は作った人に言えし！りあむちゃんは歌ってるだけだし！うんこ万歳！！」

P「ナニを言い出してんだ朝っぱらから」

～つづく～