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トップページ765プロ > 【765プロ】貴音「うるてぃま・からふる・でいず」

1: ◆40t.IUZ/Q2 2013/10/08(火) 18:41:11.85 ID:XHciqDTGo




765プロ事務所



貴音「美希、響、

   『うるてぃま4 くえすと・おぶ・じ・あばたー』

            なる、古のげえむを知っていますか?」

美希「貴音がなんか変なこと言い出したの……」

響「知らないぞ? ファミコンのゲーム?」




2: ◆40t.IUZ/Q2 2013/10/08(火) 18:41:54.85 ID:XHciqDTGo

貴音「ふぁみこんにも移植されましたが少し別物になってしまってます。わたくしが言っているのはぴーしー版ですね」

美希「PCってウィンドウズとか?」

貴音「いえ、もっと昔。あっぷるつーや日本のぱそこんではPC-9801、8801、FM-7、X1、X68000などの時代ですね」

響「なんの呪文だ? それ……。もう何が何やら……」

美希「そもそもどうしてそんな昔のゲーム、貴音知ってるのかな?」

貴音「じいやに教わって、ぷれいしたことがあるのです」

美希「あふぅ……。で、そのゲームがなんなの?」


3: ◆40t.IUZ/Q2 2013/10/08(火) 18:42:22.33 ID:XHciqDTGo

貴音「はい、このうるてぃましりーず。いわゆるこんぴゅーたRPGの元祖の一つと言われております」

響「へー、ドラクエとかより前からあるゲームなのか」

貴音「初代から3までは、王道のRPGだったのですが、この4から独特の展開になっていくのです」

貴音「響、ふつうRPGといえばどんなゲームを想像しますか?」

響「うーん、レベル上げて、お金稼いで、アイテムを手に入れてボスを倒す?」

貴音「そうですね」ニヤリ

美希「貴音が見たことない笑顔になってるの……」

貴音「ですが! このうるてぃま4は皆の指針となる『いいひと』になるのが最終目標なのです!」

美希「?」

響「……」

美希「いいひと……って、いいひと?」

響「どうすればそんなのゲームで出来るんだ?」

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4: ◆40t.IUZ/Q2 2013/10/08(火) 18:42:49.30 ID:XHciqDTGo

貴音「『にげる』……」

響「ん?」

貴音「このゲームでは戦闘時に敵から逃げることができます」

美希「それは普通なの」

貴音「だが! 逃げればそれは『勇敢さ』に欠けた人物として『いいひと』の資質を失うことになります!」

響「なんだそれ?」

貴音「他にも盲目の商人への支払いをごまかせたりします」

美希「さすがにそれは美希もダメだって思うな」

貴音「そうです、きちんと支払わないと『誠実さ』に欠く人物となってしまうのです!」

響「う、うん。なるほどなー。そういうゲームなのか(なんか楽しくなさそうだぞ……)」


5: ◆40t.IUZ/Q2 2013/10/08(火) 18:43:16.77 ID:XHciqDTGo

貴音「そういう『いいひと』への指針となる『8つの徳』があって、それを極め」

貴音「さらには、『究極の公理』を突き止め『こでっくす』なる写本を見つけるのが最終目標なのです!」

響・美希「へー(なの)」

貴音「どうです? うるてぃま4の画期的なげえむしすてむ。理解していただけたでしょうか?」

美希「うん、それはわかったの。でも……」

響「貴音が自分達にわざわざそんな話をする理由がわからないな?」


6: ◆40t.IUZ/Q2 2013/10/08(火) 18:43:44.27 ID:XHciqDTGo

貴音「そう、ここからが本題です。先ほど『いいひと』への指針は『8つの徳』になっていると言いましたね?」

美希「そんな事言ってたかな? 8つの決まりみたいなもの?」

貴音「誠実さ、慈悲、勇敢さ、正義、献身、名誉、崇高な心、謙譲の8つです」

響(どうしよう、全然覚えきれない……)タラー

貴音「そしてそれぞれ、対応した『色』があるのです!」

貴音「わたくしは思ったのです。765プロのわたくし達のいめえじからあと、それらが対応しているのではないかと!」

美希「そういうこと? みんなとその『徳』が、色でつながるの?」

響「確かにイメージカラーとその『徳』の色が対応してると面白いかも」ウラナイトカソンナノリネ

貴音「1つずつ確かめてみましょう」


7: ◆40t.IUZ/Q2 2013/10/08(火) 18:44:10.96 ID:XHciqDTGo

貴音「まず、誠実さ、これは『青』です」

美希「千早さんなの」

響「確かに千早は誠実かもしれないな」

美希「イロは体を表すなの」アハッ

貴音「ちなみに対応する職業は魔法使いです」

美希「魔法使い千早さん……」

響「ちょっとカワイイ感じの魔法使いかもね」


8: ◆40t.IUZ/Q2 2013/10/08(火) 18:44:38.80 ID:XHciqDTGo

貴音「次は、慈悲、これは『黄色』です」

響「亜美と真美か……二人には悪いけど、これは」

美希「でも、お医者さんの子供だから、慈悲深いのかも知れないの」

貴音「職業は吟遊詩人です」

響「うん、職業的にはぴったりかも」

美希「みんなを楽しませる感じならそうかもしれないの」

響「アイドル的ではあるよね、吟遊詩人」


9: ◆40t.IUZ/Q2 2013/10/08(火) 18:45:07.99 ID:XHciqDTGo

貴音「次、勇敢さ、これは『赤』です」

美希「春香、勇敢なの?」

響「たしかにそういう面もあるけど、それで押すのは……」

貴音「職業は戦士です」

響「みんなの中心。主人公的な位置としてなら職業的にはあってるかもだけど……」

美希「よく転ぶ戦士は危ないの」

響「敵の前で転ぶ職業は別のになっちゃうぞ」


10: ◆40t.IUZ/Q2 2013/10/08(火) 18:45:51.93 ID:XHciqDTGo

貴音「正義、これは『緑』です」

美希「律子……さん」

響「これは納得だな。765プロの事務所の正義は律子なしには成り立たないぞ」

貴音「職業はドルイド僧です」

美希「職業のイメージが湧かないの」

響「律子は正義だけでいいんじゃないかな?」

美希「口うるさそうだけどね」


11: ◆40t.IUZ/Q2 2013/10/08(火) 18:46:19.29 ID:XHciqDTGo

貴音「献身、「オレンジ色」です」

響「おおっ! やよい! ピッタリだぞ」

美希「やよいは家族にも仲間にも献身的なの」

響「これは否定する要素ないな」

貴音「……職業は鍛冶屋です」

美希「なんでっ!」

響「職業オカシイだろ! RPGで鍛冶屋が冒険ってどうなの?」

美希「やよいに向くとか以前なの」


12: ◆40t.IUZ/Q2 2013/10/08(火) 18:47:12.89 ID:XHciqDTGo

貴音「次、名誉、『紫』です」

美希「あずさと名誉?」ウーン

響「これも微妙な……」

美希「あ、でも、名誉を重んじて恥をよしとしない、と言うか恥ずかしがるとかなら、あずさあるかも」

貴音「職業は騎士です」

響「名誉だからな」

美希「名誉じゃしかたないの」

響「でも女騎士のあずささんってかっこいいかも!」

美希「需要あるかもね」ビキニアーマー


13: ◆40t.IUZ/Q2 2013/10/08(火) 18:47:44.79 ID:XHciqDTGo

貴音「続いて、崇高な心、『白』」

美希「これは雪歩にぴったりなの」

響「ピッタリだな!」

美希・響(ところで崇高な心って具体的にはどういうのだろう?)

貴音「職業はレンジャーです」

美希「レンジャーって?」

響「森や野外での活動のエキスパートだぞ」

美希「てことは、穴掘りとか……」

響「得意だろうな(遠い目)」


14: ◆40t.IUZ/Q2 2013/10/08(火) 18:48:28.81 ID:XHciqDTGo

貴音「最後に、謙譲、『黒』」

美希「ん? 真クンが謙譲?」

響「いや、美希。真、結構慎み深い謙虚なところ『も』あるぞ」

美希「うーん」

貴音「職業は羊飼い」

響「これまた微妙な感じ……」

美希「ゼンゼン真クンと合ってないの」

響「きっと、ゲーム上では大暴れの活躍できる職業なんだよ」

貴音「弱いです。最弱です」

響「うわぁ……」


15: ◆40t.IUZ/Q2 2013/10/08(火) 18:49:22.97 ID:XHciqDTGo

貴音「以上、うるてぃま4の8つの徳と765プロの色の比較、いかがだったでしょうか?」

響「そうだなぁ、まあ、あってる子もいたけど」

美希「大外れっぽいのもあったの」マコトクントカ…

貴音「ふむ、わたくしは、なかなか皆様と合っていると思ったのですが……」

響「まぁ、カラーとそのイメージって似るからね」

美希「んん? ちょっとまって? これミキ達の色はないの?」

響「そうだな。貴音どうなんだ?」

貴音「残念ながら……」

美希「えー、そんなのヤ!」


16: ◆40t.IUZ/Q2 2013/10/08(火) 18:49:50.59 ID:XHciqDTGo

響「とは言っても自分たちの色、浅葱色、黄緑、臙脂色は独特だからな」

貴音「そういえば! 実は8つの徳を構成する3つの原理と言うものがあるのです!」

響「3つの原理? 何があるんだ?」

貴音「『真実』と『愛』と『勇気』です」

響「これまたベタな」

美希「それには色とかあるの?」


17: ◆40t.IUZ/Q2 2013/10/08(火) 18:50:16.33 ID:XHciqDTGo

貴音「厳密に言えば、『真実』=青、『愛』=黄色、『勇気』=赤、になってると思われます」

貴音「これらを組み合わせることで、色も混ざって変化し、先ほどの8つの徳ができるのです」


真実→青→誠実さ
愛→黄色→慈悲
勇気→赤→勇敢さ
真実と愛→青+黄色で緑→正義
真実と勇気→青+赤で紫→名誉
愛と勇気→黄色+赤でオレンジ→献身
真実と愛と勇気→3色が混じってなぜか白→崇高な心
原理を何も含まない→黒→謙譲


18: ◆40t.IUZ/Q2 2013/10/08(火) 18:50:47.39 ID:XHciqDTGo

貴音「ですがこの3つ。ちょうど数もあっていますし、わたくしたちに対応しているか考えてみましょうか?」

美希「ミキは『愛』があってると思うの。黄緑は黄色に近いし」

響「そうかな? まあいいけど。そうすると貴音は臙脂色だから赤の『勇気』かな?」

貴音「フフ。少し、わたくしのいめえじとは違うかもしれませんが」

響「自分は浅葱色に近い青の『真実』か……。まあ何もないよりはいいから、そういうことにしとこうか」

美希「響はまっすぐで『真実』があってると思うな」

響「そ、そうか?」エヘヘ


19: ◆40t.IUZ/Q2 2013/10/08(火) 18:51:13.32 ID:XHciqDTGo

?「ちょっと! さっきから聞いてれば! 主役の誰かを忘れてない?」

響「ん?」

伊織「なんであたしだけ、仲間はずれみたいなことになってるのよ!」

美希「デコちゃん、いたの?」

伊織「デコちゃん言うな!」

貴音「忘れていたわけではないのですが、ぴんくに対応した徳はなかったのです」

響「伊織もなんかの徳に、あてはまりたいのか?」

伊織「べっ、別にゲームなんかどうでもいいんだけど。一人だけあぶれるのがちょっとね……」

美希「貴音、デコちゃん用のいいのってないの?」


20: ◆40t.IUZ/Q2 2013/10/08(火) 18:51:54.77 ID:XHciqDTGo

貴音「実は……。色は明らかではないのですが、徳はもうひとつあるのです」

響「え? そうなの? 9つ目の徳?」

貴音「先ほどの『謙譲』の前身となる徳があり、それが『誇り』になります」

美希「へぇ、デコちゃん良かったね。それでいいじゃない! なんかピッタリだし」

貴音「ですが、この『誇り』は……」

伊織「ほ、ほら! 私にもよさそうなのあるんじゃない」

響「『誇り』高い伊織かー。なんかカッコイイぞ!」

伊織「にひひっ! 当然よ! スーパーアイドル伊織ちゃんなんだからね!」

貴音「……」

貴音(伊織が満足しているなら『誇り』がげえむでどうなったか……。そのようなことを話すのは無粋というものですね)





小鳥(究極の公理『無限』……私の無尽蔵の妄想力ならば!)ゴゴゴゴゴゴ





おわり



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