1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 15:50:02.59 ID:S+HA1V+90
P「……」カタカタ
律子「……」カタカタ

小鳥「お茶入れましたよー」スッ
律子「あぁ、ありがとうございます」
小鳥「いえいえ」
P「……」ズズッ
P「ふー……」
P「事務所に突然テ口リストが乱入してこないかなぁ……」
律子「はい?」
律子「……」カタカタ

小鳥「お茶入れましたよー」スッ
律子「あぁ、ありがとうございます」
小鳥「いえいえ」
P「……」ズズッ
P「ふー……」
P「事務所に突然テ口リストが乱入してこないかなぁ……」
律子「はい?」
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 15:52:21.98 ID:S+HA1V+90
P「いや、だって……そう思わないか?」
律子「突然何言ってるんですか、まったく……」
P「だって律子、お前テ口リストだぞ?危険だぞ?」
律子「その思想の方が危険ですね」
小鳥「分かりますよ、その気持ち」
律子「小鳥さん?」
小鳥「暇なときによく妄想するんですよね……テ口リスト、来ないかなって」
P「ですよね!」
律子「……」
律子「突然何言ってるんですか、まったく……」
P「だって律子、お前テ口リストだぞ?危険だぞ?」
律子「その思想の方が危険ですね」
小鳥「分かりますよ、その気持ち」
律子「小鳥さん?」
小鳥「暇なときによく妄想するんですよね……テ口リスト、来ないかなって」
P「ですよね!」
律子「……」
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 15:54:18.82 ID:S+HA1V+90
律子「……まぁ、残業続きで疲れてるっていうのも分かります」
律子「妄想は自由ですけど、仕事に影響出さないで下さいね」
小鳥「はーい」
P「……」
P(律子は、テ口リストの恐怖を知らない)
P(まだ19歳、若すぎるのだ……)
P「……」
――――
――
律子「妄想は自由ですけど、仕事に影響出さないで下さいね」
小鳥「はーい」
P「……」
P(律子は、テ口リストの恐怖を知らない)
P(まだ19歳、若すぎるのだ……)
P「……」
――――
――
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4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 15:56:19.66 ID:S+HA1V+90
――翌日――
雪歩「おはよう、真ちゃん!」

真「おはよう雪歩、どうしたの?やけに嬉しそうだけど」

雪歩「実は……ジャジャーン!」
真「えっと、これは……スコップ?」
雪歩「お父さんに買ってもらったんだ。それも、ただのスコップじゃなくて……」
春香「おっはよー、二人とも!」

真「おはよう、春香」
雪歩「うぅ……話の腰を折られたよぉ……」
春香「って雪歩、どうしたの!?」
雪歩「おはよう、真ちゃん!」

真「おはよう雪歩、どうしたの?やけに嬉しそうだけど」

雪歩「実は……ジャジャーン!」
真「えっと、これは……スコップ?」
雪歩「お父さんに買ってもらったんだ。それも、ただのスコップじゃなくて……」
春香「おっはよー、二人とも!」

真「おはよう、春香」
雪歩「うぅ……話の腰を折られたよぉ……」
春香「って雪歩、どうしたの!?」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 15:58:28.08 ID:S+HA1V+90
春香「ごめんね、雪歩……」
真「だからさ、機嫌直してよ……ね?」
雪歩「うん……」
ガチャッ
雪歩「おはようございm」
律子「はぁ!?」
雪歩「!?」ビクッ
律子「はい……はい、分かりました、それじゃ」ガチャン
真「で、電話だったみたいだね……」
春香「ビックリしたぁー……」
真「だからさ、機嫌直してよ……ね?」
雪歩「うん……」
ガチャッ
雪歩「おはようございm」
律子「はぁ!?」
雪歩「!?」ビクッ
律子「はい……はい、分かりました、それじゃ」ガチャン
真「で、電話だったみたいだね……」
春香「ビックリしたぁー……」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:00:15.08 ID:S+HA1V+90
真「どうしたの、律子?」
律子「今日……プロデューサーが休みですって」
春香「プロデューサーさんが?」
律子「どうせ、遅くまでテ口リスト妄想でもして風邪引いたんでしょ……」
雪歩(なんか、今日の律子さん……怖いですぅ)
小鳥「いえ、律子さん」
律子「?」
小鳥「妄想をいくらしても体調に異変はきたしません……私が証明します」
律子「……」
律子「今日……プロデューサーが休みですって」
春香「プロデューサーさんが?」
律子「どうせ、遅くまでテ口リスト妄想でもして風邪引いたんでしょ……」
雪歩(なんか、今日の律子さん……怖いですぅ)
小鳥「いえ、律子さん」
律子「?」
小鳥「妄想をいくらしても体調に異変はきたしません……私が証明します」
律子「……」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:02:17.24 ID:S+HA1V+90
――765プロ事務所・屋上――
P「……」
P(律子は、テ口リストの恐怖を知らない)
P(この問題に対し……俺ができることは……)
P(俺自身が、テ口リストになることだ)
P「……」
P(律子は、テ口リストの恐怖を知らない)
P(この問題に対し……俺ができることは……)
P(俺自身が、テ口リストになることだ)
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:04:27.41 ID:S+HA1V+90
P(昨日、一晩中駆け回って装備を集め……ここに潜伏した)
P(朝から屋上を使おうとする奴はいないし、仮にいても……フフッ)
P(この黒革のバッグには、様々な道具が入っている)
P(某探偵アニメのように、全身に黒タイツを纏った)
P(これだと前が見えないので、目の辺りに細かく穴を開けた)
P(おっと、ヘリウムガスの吸引も忘れちゃいけないな)
P「……」シュー
P「…………ジカンダ」
P(朝から屋上を使おうとする奴はいないし、仮にいても……フフッ)
P(この黒革のバッグには、様々な道具が入っている)
P(某探偵アニメのように、全身に黒タイツを纏った)
P(これだと前が見えないので、目の辺りに細かく穴を開けた)
P(おっと、ヘリウムガスの吸引も忘れちゃいけないな)
P「……」シュー
P「…………ジカンダ」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:06:13.48 ID:S+HA1V+90
春香「テ口リスト……って、何のことですか?」
小鳥「プロデューサーさんが、よくテ口リストが乱入してくる妄想をしてるのよ」
律子「現実と妄想の区別がついてないみたいだけど」
真「あぁ……でも、ボクもそういう妄想したことありますよ!」
雪歩「そうなの?」
春香「あはは、真ならテ口リストにも勝てそうだけどね……」
P「ラッシャアァアアアア!!!!」パリーン
一同「「!?」」
小鳥「プロデューサーさんが、よくテ口リストが乱入してくる妄想をしてるのよ」
律子「現実と妄想の区別がついてないみたいだけど」
真「あぁ……でも、ボクもそういう妄想したことありますよ!」
雪歩「そうなの?」
春香「あはは、真ならテ口リストにも勝てそうだけどね……」
P「ラッシャアァアアアア!!!!」パリーン
一同「「!?」」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:08:13.52 ID:S+HA1V+90
春香「え……え……?」
雪歩「………ぁ……」ブルブル
小鳥「……」ゴクリ
律子「もう、何の音……で……」
P「……」パリッ
P「ウゴクナ……ウゴケバ、キサマラノ、イノチハ、ナイ」
律子「」
春香「……えっと……テ口、リスト……さん?」
雪歩「………ぁ……」ブルブル
小鳥「……」ゴクリ
律子「もう、何の音……で……」
P「……」パリッ
P「ウゴクナ……ウゴケバ、キサマラノ、イノチハ、ナイ」
律子「」
春香「……えっと……テ口、リスト……さん?」
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:10:13.80 ID:S+HA1V+90
P(今日のみんなのスケジュールは、把握している)
P(この時間を選んだのは、人数が多すぎると失敗する可能性があったからだ)
P(……しかし、それでもなおリスクはある)
真「うぉおおおおお!!!」ダッ
春香「真!?」
P(765プロ最強のアイドル、真の存在だ――)
P(が、その対策も済んでいる)
ガキン!
P(この時間を選んだのは、人数が多すぎると失敗する可能性があったからだ)
P(……しかし、それでもなおリスクはある)
真「うぉおおおおお!!!」ダッ
春香「真!?」
P(765プロ最強のアイドル、真の存在だ――)
P(が、その対策も済んでいる)
ガキン!
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:12:19.28 ID:S+HA1V+90
P(俺とて、無駄に全身タイツに身を包んでいる訳ではない)
真「……………え?」
P(真の打撃技対策として、タイツの中には全身を守るアーマーがあるのだ)
P(ちなみにこのアーマー、体格をごまかして俺だとバレないようにする役割もある)
P「ウゴクナ、ト、イッタハズダ」バチィッ
真「うぐっ……」ドサッ
雪歩「真ちゃんっ!」
P「シャベルナ」
P(後で、真には特に謝っておかないとな……)
真「……………え?」
P(真の打撃技対策として、タイツの中には全身を守るアーマーがあるのだ)
P(ちなみにこのアーマー、体格をごまかして俺だとバレないようにする役割もある)
P「ウゴクナ、ト、イッタハズダ」バチィッ
真「うぐっ……」ドサッ
雪歩「真ちゃんっ!」
P「シャベルナ」
P(後で、真には特に謝っておかないとな……)
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:14:12.18 ID:S+HA1V+90
小鳥「要求は……何です……?」
P「……ソウダナ」
P(テ口リストが要求しそうなことは……)
P「カネダ、コノフクロニ、カネヲ、ツメロ」
春香「……」
律子「……」
雪歩「……」ブルブル
P「オイ、ナニシテル、ハヤク――」
ガチャッ
P「!?」
P「……ソウダナ」
P(テ口リストが要求しそうなことは……)
P「カネダ、コノフクロニ、カネヲ、ツメロ」
春香「……」
律子「……」
雪歩「……」ブルブル
P「オイ、ナニシテル、ハヤク――」
ガチャッ
P「!?」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:16:21.03 ID:S+HA1V+90
P(この時間……他のアイドルが来るのは有り得ない!)
P(警察にしては早すぎる……一体)
「ウゴクナァ!!」
P「!?」
小鳥「なっ……!?」
黒タイツ「ウゴケバ、イノチハ、ナイ」
P(全身黒タイツに、ヘリウムボイス……)
黒タイツ「……」
P(……ど、同業者……?)
P(警察にしては早すぎる……一体)
「ウゴクナァ!!」
P「!?」
小鳥「なっ……!?」
黒タイツ「ウゴケバ、イノチハ、ナイ」
P(全身黒タイツに、ヘリウムボイス……)
黒タイツ「……」
P(……ど、同業者……?)
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:18:17.27 ID:S+HA1V+90
律子「……」
P(律子の表情が、心なしか険しい)
黒タイツ「……」
P(とはいえ、この状況は俺も初めてだ)
黒タイツ「オイ、オマエ。ナニモノダ?」
P「……」
P(ここは、余計なことをするべきじゃないな……)
P「アンシンシロ。オマエノ、テキジャ、ナイ」
黒タイツ「ソウカ」
P(律子の表情が、心なしか険しい)
黒タイツ「……」
P(とはいえ、この状況は俺も初めてだ)
黒タイツ「オイ、オマエ。ナニモノダ?」
P「……」
P(ここは、余計なことをするべきじゃないな……)
P「アンシンシロ。オマエノ、テキジャ、ナイ」
黒タイツ「ソウカ」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:20:17.90 ID:S+HA1V+90
黒タイツ「オイ、ソコ……ノ、ミドリ」
小鳥「あっ、はい!」
黒タイツ「…………カネヲ、ツメロ」
小鳥「はい……」
黒タイツ「ソレカラ……」チラッ
律子「?」
黒タイツ「ヨケイナ、コトヲ、スルナヨ。サモナクバ、コイツガ……」
P(あっ、律子が人質に)
ドスン
小鳥「あっ、はい!」
黒タイツ「…………カネヲ、ツメロ」
小鳥「はい……」
黒タイツ「ソレカラ……」チラッ
律子「?」
黒タイツ「ヨケイナ、コトヲ、スルナヨ。サモナクバ、コイツガ……」
P(あっ、律子が人質に)
ドスン
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:22:18.52 ID:S+HA1V+90
黒タイツ「ァ……ガ……」
P「……!?」
黒タイツ「ドウイウ……コトナノ……」ドサッ
律子「全く……馬鹿らしいな」
P「エ?」
P(何だ……一体……)
ベリベリッ
黒井「下らん……全くもって下らん」
P「ナン……ダト……!?」
春香「く、961プロの……!?」
P「……!?」
黒タイツ「ドウイウ……コトナノ……」ドサッ
律子「全く……馬鹿らしいな」
P「エ?」
P(何だ……一体……)
ベリベリッ
黒井「下らん……全くもって下らん」
P「ナン……ダト……!?」
春香「く、961プロの……!?」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:24:15.08 ID:S+HA1V+90
黒井「さて、と」
黒タイツ「」
黒井「この愚か者の顔を、拝んでやるとするか……」
ベリベリッ
小鳥「」
P「!?」
雪歩「ぇ……こ、小鳥さん……が、二人……?」
黒井「……フン」
黒タイツ「」
黒井「この愚か者の顔を、拝んでやるとするか……」
ベリベリッ
小鳥「」
P「!?」
雪歩「ぇ……こ、小鳥さん……が、二人……?」
黒井「……フン」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:26:18.52 ID:S+HA1V+90
春香「え?ど……ど、どうなってるの?」
小鳥「」
小鳥「……仕方ないな」
ベリベリッ
高木「私だよ」
P(もはや驚きがないな)
黒井「高木……貴様のところの事務員は何をしているんだ」
高木「いやはや、すまない……音無君が、こんなことをするとは……」
小鳥「」
小鳥「……仕方ないな」
ベリベリッ
高木「私だよ」
P(もはや驚きがないな)
黒井「高木……貴様のところの事務員は何をしているんだ」
高木「いやはや、すまない……音無君が、こんなことをするとは……」
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:28:17.42 ID:S+HA1V+90
P「……ドウシテコウナッタ」
P(何故だか知らないが、音無さんもヘリウム全身タイツでやって来ていた)
P(俺が音無さんだと思っていた人は、高木社長だった)
P(そして、律子は黒井社長だった……)
P(恐らく、あの二人は本物のテ口リストだ)
P(二人の生足なんて見たくないし……何より、春香と雪歩が危ない)
P(どうする……)
P(何故だか知らないが、音無さんもヘリウム全身タイツでやって来ていた)
P(俺が音無さんだと思っていた人は、高木社長だった)
P(そして、律子は黒井社長だった……)
P(恐らく、あの二人は本物のテ口リストだ)
P(二人の生足なんて見たくないし……何より、春香と雪歩が危ない)
P(どうする……)
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:30:20.36 ID:S+HA1V+90
黒井「で……結局、貴様は何者だ?」
高木「落ち着くんだ黒井、剥がせば解る」
P「……」
黒井「なら……やるか」
高木「あぁ」
P「……クソッ!」バシュン
黒井「なに……っ!?」
高木「落ち着くんだ黒井、剥がせば解る」
P「……」
黒井「なら……やるか」
高木「あぁ」
P「……クソッ!」バシュン
黒井「なに……っ!?」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:32:22.24 ID:S+HA1V+90
高木「これは……ゴホッ、煙玉か……」
黒井「ふざけた真似を……!」
雪歩(もう……何がなんだか……)
P「ユキホ」ボソッ
雪歩「ひうっ!?」
P「チョット、コレ、カリルゾ」
雪歩「……え?」
黒井「ふざけた真似を……!」
雪歩(もう……何がなんだか……)
P「ユキホ」ボソッ
雪歩「ひうっ!?」
P「チョット、コレ、カリルゾ」
雪歩「……え?」
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:34:12.59 ID:S+HA1V+90
春香「煙が……晴れた」
高木「よく考えれば、窓が割れているんだ。煙はそう長く持たん」
黒井「……いや」
高木「む?」
黒井「どうやら、逃げられたようだ」
高木「これは……穴を掘ったのか」
黒井「追うか?」
雪歩「……や、やめておいた方が……いいと思います」
高木「……何故だね、萩原君」
高木「よく考えれば、窓が割れているんだ。煙はそう長く持たん」
黒井「……いや」
高木「む?」
黒井「どうやら、逃げられたようだ」
高木「これは……穴を掘ったのか」
黒井「追うか?」
雪歩「……や、やめておいた方が……いいと思います」
高木「……何故だね、萩原君」
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:36:18.76 ID:S+HA1V+90
雪歩「今の人が使ったのは……わ、私のスコップです」
雪歩「『WJQ-308』っていうんですけど……」
雪歩「その辺りは、いつも私が掘ってて柔らかくなってて、それで……」
高木「もう今頃は逃げただろう、ということかね?」
黒井「……フン、床に穴など掘ったところで無駄だ」
黒井「そんなもので、逃げられる訳がないのだからな」
雪歩「……っ」
春香「雪歩……」
黒井「どうせ、奴はこの穴の中で」ヌルッ
高木「!?」
雪歩「『WJQ-308』っていうんですけど……」
雪歩「その辺りは、いつも私が掘ってて柔らかくなってて、それで……」
高木「もう今頃は逃げただろう、ということかね?」
黒井「……フン、床に穴など掘ったところで無駄だ」
黒井「そんなもので、逃げられる訳がないのだからな」
雪歩「……っ」
春香「雪歩……」
黒井「どうせ、奴はこの穴の中で」ヌルッ
高木「!?」
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:38:13.84 ID:S+HA1V+90
黒井「な、なんだとぉおおおおおおおぉぉぉぉぉ」ヒューン
高木「黒井っ!」
春香「これは……ローション?」
高木「ま……まさか、奴はこれが狙いで」
P「ソウイウ、コトダ」
高木「なっ……」
春香「………えっ?」
雪歩「プロデューサー!?」
高木「黒井っ!」
春香「これは……ローション?」
高木「ま……まさか、奴はこれが狙いで」
P「ソウイウ、コトダ」
高木「なっ……」
春香「………えっ?」
雪歩「プロデューサー!?」
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:40:21.53 ID:S+HA1V+90
P(小回りを利かせた動きをする場合、重い荷物は必要ない)
P(タイツを脱いだことで、俺だとバレてしまったが……仕方ないだろう)
P「ヨッ、ト」
P(雪歩のスコップをアンカー代わりにして、本日二度目の窓から出勤である)
高木「ふむ……キミだったのか」
P「シャチョウ……ハヤク、キガエテクダサイ」
高木「……」ジャキッ
P「…………エ?」
P(タイツを脱いだことで、俺だとバレてしまったが……仕方ないだろう)
P「ヨッ、ト」
P(雪歩のスコップをアンカー代わりにして、本日二度目の窓から出勤である)
高木「ふむ……キミだったのか」
P「シャチョウ……ハヤク、キガエテクダサイ」
高木「……」ジャキッ
P「…………エ?」
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:42:17.06 ID:S+HA1V+90
P「シャチョウ……ナンデス、ソノピストル……ジョウダンガ、キツイデスヨ」
高木「冗談だと思うかね?」
P「……」
春香「……えっと」
高木「春香くん、萩原くん。キミたちもだ、余計な真似はしないでくれ」
雪歩「……」
高木「安心したまえ、すぐに終わるさ……」スッ
P「ソレハ……マサカ」
春香「…………ば、爆弾?」
高木「冗談だと思うかね?」
P「……」
春香「……えっと」
高木「春香くん、萩原くん。キミたちもだ、余計な真似はしないでくれ」
雪歩「……」
高木「安心したまえ、すぐに終わるさ……」スッ
P「ソレハ……マサカ」
春香「…………ば、爆弾?」
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:44:18.98 ID:S+HA1V+90
高木「私はね、もう、嫌になったんだ。この世界が」
春香「……」
高木「キミが乱入してきたときは、どうなることかと思ったがね」
P「……」
高木「まぁ、菊地くんを処理してくれたことは感謝するよ」
雪歩「……」
高木「……最期に、女装ができてよかった」
高木「似合っているだろう?物真似も練習したんだよ」
P「……」
春香「……」
高木「キミが乱入してきたときは、どうなることかと思ったがね」
P「……」
高木「まぁ、菊地くんを処理してくれたことは感謝するよ」
雪歩「……」
高木「……最期に、女装ができてよかった」
高木「似合っているだろう?物真似も練習したんだよ」
P「……」
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:46:07.12 ID:S+HA1V+90
高木「この日のために、音無君と律子君には休暇を与えていたんだ」
高木「……まぁ、こんな形で音無君と再会するとは思わなかったがね」
春香「……」
P(これは……まずいな)
P(社長のニーソもさることながら、ピストルと爆弾が厄介だ)
P(対抗できる武器は下に置いてきてしまったし……)
P(……いや、待てよ?)
高木「それでは――お別れだ」
P(武器なら、あるじゃないか)
高木「……まぁ、こんな形で音無君と再会するとは思わなかったがね」
春香「……」
P(これは……まずいな)
P(社長のニーソもさることながら、ピストルと爆弾が厄介だ)
P(対抗できる武器は下に置いてきてしまったし……)
P(……いや、待てよ?)
高木「それでは――お別れだ」
P(武器なら、あるじゃないか)
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:48:27.83 ID:S+HA1V+90
P「ウォオオオオ!!」ブンッ
高木「むっ!?」
ガキンッ
高木「……今のは、ひやっとしたぞ」パキュン
P「グアッ!」ドサッ
春香「プロデューサーっ!」
高木「しかしだねキミ、スコップというのは投擲武器ではないんだよ」
P「……」
高木「大人しく、私と道連れに――」
P「…………シャチョウ」
高木「むっ!?」
ガキンッ
高木「……今のは、ひやっとしたぞ」パキュン
P「グアッ!」ドサッ
春香「プロデューサーっ!」
高木「しかしだねキミ、スコップというのは投擲武器ではないんだよ」
P「……」
高木「大人しく、私と道連れに――」
P「…………シャチョウ」
33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:50:16.18 ID:S+HA1V+90
高木「なんだね?」
P「シャチョウ……アナタハ、ワカッテイナイ」
P「オレガ、ナゼ、スコップヲナゲタノカ……」
高木「知ったことか。行き当たりばったりのキミとは違うんだ」
P「……シャチョウ、オレハネ」
春香「……」
P「パス、シタンデスヨ」
高木「なに?」
雪歩「…………たぁああああっ!!!」
ザシュッ
P「シャチョウ……アナタハ、ワカッテイナイ」
P「オレガ、ナゼ、スコップヲナゲタノカ……」
高木「知ったことか。行き当たりばったりのキミとは違うんだ」
P「……シャチョウ、オレハネ」
春香「……」
P「パス、シタンデスヨ」
高木「なに?」
雪歩「…………たぁああああっ!!!」
ザシュッ
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:52:10.00 ID:S+HA1V+90
高木「がっ…………」
春香「ゆ、雪歩!?」
雪歩「はぁ……はぁ……」
高木「馬鹿な……こんな、ところで……私、は」ドサッ
P「アリガトウユキホ、タスカッタ」
雪歩「プロデューサー、怪我は……」
P「アァ、アシヲウタレタ……ダケダ。…………モンダイナイ」
春香「強がらないで下さい、今救急車呼びますから」
春香「ゆ、雪歩!?」
雪歩「はぁ……はぁ……」
高木「馬鹿な……こんな、ところで……私、は」ドサッ
P「アリガトウユキホ、タスカッタ」
雪歩「プロデューサー、怪我は……」
P「アァ、アシヲウタレタ……ダケダ。…………モンダイナイ」
春香「強がらないで下さい、今救急車呼びますから」
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:54:28.02 ID:S+HA1V+90
雪歩「え、えっと……それで」
P「ドウシタ?」
ピッ ピッ ピッ ピッ
雪歩「この……爆弾は……」
P「……」
雪歩「……」
春香「大丈夫、任せて」
雪歩「……は、春香ちゃん?」
春香「雪歩、そのスコップ貸して!」
P「ドウシタ?」
ピッ ピッ ピッ ピッ
雪歩「この……爆弾は……」
P「……」
雪歩「……」
春香「大丈夫、任せて」
雪歩「……は、春香ちゃん?」
春香「雪歩、そのスコップ貸して!」
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:56:15.20 ID:S+HA1V+90
春香「これを……こうして……」ガチャガチャ
雪歩「す、すごい……」
P(スコップを工具代わりにしてるのか……)
春香「……」ガチャガチャ
P(まさか、春香に爆弾解体スキルがあったとはな)
雪歩「……」ゴクリ
春香「今日は……これで決まりっ!」ジャキン
雪歩「す、すごい……」
P(スコップを工具代わりにしてるのか……)
春香「……」ガチャガチャ
P(まさか、春香に爆弾解体スキルがあったとはな)
雪歩「……」ゴクリ
春香「今日は……これで決まりっ!」ジャキン
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 16:58:15.20 ID:S+HA1V+90
P「……」
雪歩「……」
春香「……」
P「トマッ……タ」
春香「ふぅー……」
雪歩「すごい!すごいよ春香ちゃん!」
春香「イヤー、それほどでも……」
ウウゥー ピーポー ピーポー
P「……オワリ、ダナ」
雪歩「……」
春香「……」
P「トマッ……タ」
春香「ふぅー……」
雪歩「すごい!すごいよ春香ちゃん!」
春香「イヤー、それほどでも……」
ウウゥー ピーポー ピーポー
P「……オワリ、ダナ」
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 17:00:35.96 ID:S+HA1V+90
P「ハルカ、ユキホ」
春香「?」
P「マコトニ、ツタエテクレ……ビックリサセテ、ゴメン、ッテ」
雪歩「……はい」
P「ソレカラ、リツコニ、イットイテクレ」
P「カッテナコトシテ、スマナカッタ……マドハ、ベンショウスル、ッテ」
春香「……大丈夫ですよ、プロデューサー殿」
P「エ?」
ベリベリッ
律子「全部、分かってますから」
春香「?」
P「マコトニ、ツタエテクレ……ビックリサセテ、ゴメン、ッテ」
雪歩「……はい」
P「ソレカラ、リツコニ、イットイテクレ」
P「カッテナコトシテ、スマナカッタ……マドハ、ベンショウスル、ッテ」
春香「……大丈夫ですよ、プロデューサー殿」
P「エ?」
ベリベリッ
律子「全部、分かってますから」
39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 17:04:45.17 ID:S+HA1V+90
―――――
雪歩(765プロに、四人もテ口リストがやってきた事件は……終わりました)
雪歩(小鳥さんは、突然暇になったからテ口リストごっこをしようと思ったとか)
雪歩(律子さんは……突然の休暇に違和感を覚えたらしく、春香ちゃんのフリをして事務所に来ていたんだそうです)
雪歩(当の春香ちゃんは……)
春香「おっはよー、雪歩!」
雪歩「おはよう、春香ちゃん」
春香「ねぇ、聞いた?昨日の事件!テ口リストだよ、テ口リスト!」
雪歩「うん……当事者だからね……」
春香「いいなぁ……私、気付いたら夜だったんだよ?」
雪歩(何も、覚えていないみたい)
雪歩(765プロに、四人もテ口リストがやってきた事件は……終わりました)
雪歩(小鳥さんは、突然暇になったからテ口リストごっこをしようと思ったとか)
雪歩(律子さんは……突然の休暇に違和感を覚えたらしく、春香ちゃんのフリをして事務所に来ていたんだそうです)
雪歩(当の春香ちゃんは……)
春香「おっはよー、雪歩!」
雪歩「おはよう、春香ちゃん」
春香「ねぇ、聞いた?昨日の事件!テ口リストだよ、テ口リスト!」
雪歩「うん……当事者だからね……」
春香「いいなぁ……私、気付いたら夜だったんだよ?」
雪歩(何も、覚えていないみたい)
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 17:06:53.97 ID:S+HA1V+90
雪歩(社長は逮捕されてしまったけど、プロデューサーと小鳥さんはもうすぐ復帰できるそうです)
雪歩(その辺りは、伊織ちゃんが頑張ってくれたらしいんだけど……)
真「おっはよー、雪歩!」
雪歩「あ、おはよう真ちゃん!」
真「アレ、そのスコップ……なんか汚れてない?」
雪歩「えへへ、なかなか落ちなくて……」
雪歩(その辺りは、伊織ちゃんが頑張ってくれたらしいんだけど……)
真「おっはよー、雪歩!」
雪歩「あ、おはよう真ちゃん!」
真「アレ、そのスコップ……なんか汚れてない?」
雪歩「えへへ、なかなか落ちなくて……」
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 17:08:24.10 ID:S+HA1V+90
真「それにしても大変だよね、社長が逮捕だなんてさ」
雪歩「うん」
春香「ここで、私たちが踏ん張らなきゃ!」
雪歩「そうだね……」
真「それにしても、悔しいなぁ~!」
春香「え?」
真「あの時、安易に蹴りにいかずに、転ばせることができたら……」
雪歩「ま、真ちゃん?」
真「いや、あの場合は……金的を……」ブツブツ
雪歩「……」
雪歩「うん」
春香「ここで、私たちが踏ん張らなきゃ!」
雪歩「そうだね……」
真「それにしても、悔しいなぁ~!」
春香「え?」
真「あの時、安易に蹴りにいかずに、転ばせることができたら……」
雪歩「ま、真ちゃん?」
真「いや、あの場合は……金的を……」ブツブツ
雪歩「……」
42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/09(日) 17:10:07.96 ID:S+HA1V+90
雪歩「……」
雪歩(あんな事件が、テ口リストに襲撃されるなんて事件があったのに)
雪歩(真ちゃんには、まるで危機感がないよぉ……)
雪歩(どうにかしないと………あっ、そうだ)
雪歩「私が、テ口リストになればいいんだ……」
真「え?」
おわり
雪歩(あんな事件が、テ口リストに襲撃されるなんて事件があったのに)
雪歩(真ちゃんには、まるで危機感がないよぉ……)
雪歩(どうにかしないと………あっ、そうだ)
雪歩「私が、テ口リストになればいいんだ……」
真「え?」
おわり
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